N〇K放送 「四国遍路 増える若者たち」

2014年06月23日 20:24

噂には聞いていましたが、四国遍路がブームなのだとか。お遍路さんの先達のお手伝いをさせていただく中で、若い方が多いなぁとは感じていましたが、特に歩き遍路が若者にブームなのだそうです。高野山真言宗の超がつくほどの末弟ですが若い方に興味を持っていただけるのは大変に嬉しくありがたく思います。今日のN〇Kの番組には専学同期君の4番大日 さんが出演されていました。私の専学同部屋君も専学を出た後にすぐ歩き遍路に向かい、60日で成満されました。お寺関係者では結構いるのです。最近では企業の社員研修にも用いされているとか・・・。

四国遍路や西国巡拝でお手伝いをさせていただいている中で「もっと若いころにお参りすれば良かった」とよく聞きます。年齢と共に、お参りしたいという気力はみなぎるが、体がついてこない、と皆さんおっしゃいます。なるほど。

歩き遍路ができる方は幸せだと思います。

①山坂峠1400キロに及ぶ厳しい四国遍路道を歩くことができる元気さ(丈夫な足腰・気力・体力)が備わっているということ。

②休みなく歩き続けても70日前後程かかる時間を費やすことができる。

③何回かに分けて歩き遍路しても、一気に歩き通しても、そうはいっても経済的には多少考える必要がある。

ざっと思うだけでもこれだけのことをクリアしないと歩き遍路には向かうことができません。ファッションや遊び半分で臨んだって結願寺までたどり着かないのです。お遍路さんが白い服を身に着けるのは「死装束」であり、手に持つその金剛杖は「墓標」となる五輪塔であり、遍路道の途中でいつ何時行き倒れになっても構わないように、そうしているのです。それくらい厳しい歩き遍路に臨むことができるのは、やっぱり、どう考えても幸せなのです。

色んな思いをもって沢山の方がお遍路に臨まれ、今日も明日も八十八ヶ所を歩き遍路される方がおられます。皆さんの道中の安全と無事に無魔成満されることを願っています。

※残念ながら歩き遍路を狙った迷惑行為や犯罪行為もあるようです。自分の身は自分で守る。甘い誘い言葉に揺るがない強い意志を持って、歩き遍路に臨んでください。

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