21日は阿波へ

2014年12月23日 19:30

12月21日~23日までの二泊三日、四国お遍路、阿波へ行かせていただきました。今しがた帰宅。

 

21日の出来事

朝シャワーを浴びて、6時前に出発。今日は阿波へ四国霊場のお参りに向かいました。阿波だけお参りをしそびれており、納経軸の完成も目指して二泊三日、単身、車でのお参りです。ちなみにお参りを含めた仏事の前は必ずシャワーを浴び剃髪をして向かいます。初心を忘れないように、自身のこだわりです。

妻は、朝から岡山市内で行われる淡交会の用事で出かけるため、すでに着物を着始めていました。

朝も早かったので岡山インターから高速に乗りましたが、日曜の早朝、まだ夜も明けきらない朝暗い中、岡山までの間に結構な交通量があり驚きました。瀬戸大橋上はかなり風があり、車が横風に幾度となくあおられました(゚Д゚;)。

快調に進み、先ずは四国霊場二十三番札所醫王山薬王寺へ。今回は第二十三番から第一番へ逆打ちです。

四国霊場第二十三番札所 医王山無量寿院薬王寺(高野山真言宗:薬師如来)さんは、高野山真言宗別格本山の寺格です。こちらは本堂。

四国霊場開創千二百年を記念して、薬王寺さんでは大師堂の内拝(要予約:有料)を記念事業としており、私も内拝させていただきました。厄除け大師として信仰が厚く、黒面大師のお姿です。

四国霊場第二十二番札所 白水山医王院平等寺(高野山真言宗:薬師如来)さんの本堂。珍しい造りです。重層・・・かな。

本堂外陣の天井絵。

本堂外陣には奉納された箱車(昔の車椅子)があります。説明によると、箱車にお乗りの方がお参りされ、開運鏡の井戸の霊水を飲んだところ、次第に脚が動くようになったそうです。そこで、その方はしばらくここで療養し、毎日のように井戸水を飲んだところすっかり回復し、本堂上まで自分の脚で参拝し、箱車を奉納していったそうです。車椅子の様に自走ができないので、誰かが車を引くなり、押すなりして、お参りをしなければなりません。当時の交通事情を考えると相当なご苦労があったのは想像に難くありません。お大師様のお導きと、ご本尊様のご利益、なによりその方々の篤信の賜物です。

平等寺大師堂。お参り中に御簾があがり、中へどうぞとご案内をいただきました(≧▽≦)。星供の準備だそうで、星供の壇荘厳がなされていました。ご高配ありがとうございますm(_ _)m。

本堂の天井絵。許可をいただいて撮影掲載をさせていただきました。

門を出ると、阿波名物「すだち」のお接待をいただきました(^_^)。スダチは青いモノだと思っていましたが、熟れるとミカンの様に色付くそうです。味は変わらないよ、と教えていただきました。奥に見えるのが平等寺。

次は二十一番太龍寺へ向かいます。川を越え、山を越え、2.8キロを10分程で結ぶ西日本一のロープウェイでだそうです。ロープウェイから20番鶴林寺の三重塔を見ることが出来ます。

その昔、この山は日本狼の生息地だったそうです。ロープウェイからは5匹のブロンズ像がみることができます。お大師様修業の地として三教指帰にしるされている霊地です。お大師様座像もあるのですが、カメラの具合でこんな感じです。

四国霊場第二十一番札所 舎心山常住院太龍寺(高野山真言宗:虚空蔵菩薩)さん本堂。西の高野としてその名は轟き、「一に焼山(12番焼山寺)、二にお鶴(20番鶴林寺)、三に太龍」と遍路ころがしで有名。

太龍寺大師堂。前の大師堂は拝殿、大師堂の裏に大師像を祀る御廟があります。霊場開創記念事業として御廟が御開帳となっていました(≧▽≦)。

大師堂には「竹林の七賢人」が施されています。

納経所の隣には龍の天井絵。

四国霊場第二十番札所 霊鷲山宝珠院鶴林寺(高野山真言宗:地蔵菩薩)は別格本山の寺格を有します。「20番の鶴、39番の亀」は有名。仁王門にも鶴が、本堂前にも鶴がいます。

太龍寺ロープウェイから見ることが出来たのはこの三重塔(文政十年:1827年)。徳島県指定有形文化財です。

 

鶴林寺大師堂。

四国霊場開創十九番札所 橋池山摩尼院立江寺(高野山真言宗:地蔵菩薩)さんは別格本山の寺格を有します。

本堂外陣の天井絵。

立江寺大師堂。黒髪堂の写真撮り忘れた(*_*)

四国霊場第十八番札所 母養山宝樹院恩山寺(高野山真言宗:薬師如来)さん本堂。創建当時は大日山福生院密厳寺という女人禁制であったそうです。

恩山寺大師堂。右手に隣接するお堂がお大師様のお母様、玉依御前の剃髪所。お大師様作と伝えられる「御母公像」、母君の髪の毛が安置されているそうです。お大師様は女人解禁の祈願を成就して母君を迎えることができ、「母養山恩山寺」と改めたそうです。

恩山寺参道脇には県指定天然記念物恩山寺ビランジュがあります。ビランジュ(毘蘭樹)は「バクチノキ(博打の木)」というバラの常緑高木だそうです。「博打の木」って・・・Σ(゚Д゚)。

恩山寺の山門はこのビランジュの木のすぐそばにあります。仁王さんもおられます。

四国霊場第十四番札所 盛寿山延命院常楽寺(高野山真言宗:弥勒菩薩)さん本堂。恩山寺から最寄りの常楽寺へ着く頃には辺りはすでに薄暗くなってしまいました。急ぐ必要もないのですが・・・。寒さと暗さで私一人のみのお参りでした。

常楽寺大師堂。納経は、ギリギリ間に合いました。

21日は徳島市内の安宿へ泊。寒さのせいか、薬王寺以外ではお参りも少なく、静かにお参りができました。高野山真言宗のお寺が多かったので、頭蛇袋などで素性がわかるらしく、それぞれのお寺さんで良くしていただきました。専学を出るということが、どれほどの事かを改めて実感しました。

 

これから、今年最後のシティーブラスの練習に行ってきます。

 

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