21日、22日 萬福寺虚空蔵大会式
2015年02月23日 11:082月20日~22日の三日間は、萬福寺虚空蔵大会式でした。同じ二組寺でご一緒させていただく黒沢山萬福寺さんはご本尊を虚空蔵菩薩様とし、その「智一満」「力一満」「福一満」のご利益により日本三所の一つに数えられる県下でも屈指の名刹です。黒沢山萬福寺さんが「福一満」、伊勢の朝熊山金剛證寺さん(臨済宗南禅寺派)が「智一萬」、会津の霊厳山圓蔵寺さん(臨済宗妙心寺派)が「力一萬」で日本三所です。
日本三所として虚空蔵菩薩様のご利益を願う檀信徒さんの参詣はもちろん、子供の厄年である十三歳の厄除けに行う「十三参り」が有名です。数え年で十三歳の子供のみが受けることのできるお授けは、虚空蔵菩薩様のご利益である「福」「力」「智」を授かる一生に一度の儀式で、奈良時代から今に続く地域の伝統行事です。近隣は元より県南、県外からもお参りがある賑やかなお祭りです。
虚空蔵大会式期間中の21日は二組寺の祖師講を兼ねるので、私も住職と二人で出仕をさせていただきました。昨年同様に住職は本堂に、私は奥之院の「十三参り加持道場」に詰めさせていただきました。少子化とはいえ沢山のお参りなので、二組寺以外にも美作真言青年会を中心に、美咲の霊山寺副住さん、奥津の上野寺さん・観音寺さん、院庄の清眼寺さん、小田中の聖徳寺さん・長雲寺さん、美作の蔵寶寺さん、倉敷からもご縁のあるお寺さんのご出仕がありました。
残雪残る寒い日でしたが、沢山のお参りをいただきありがとうございました。皆様にはきっとお参りの御かげがあるはずです。
私はこの護摩堂と萬福寺奥之院「求聞持堂」(右奥)辺りをウロウロ。残雪があり風が冷たい(゚Д゚;)。
十三参り加持道場の様子。この後、道場にお参りの方が入りきらず溢れてしまいました(゚Д゚;)。衝立の奥には子供さんしか入れません。そのさらに奥の道場で一生に一度のお授けを受けるのです。
萬福寺境内は津山市西部を一望する絶景です。いまでこそ車でお参りできますが、昔は歩いてお参りをしていまいした。提灯灯の行列が金剛頂寺からも見えていたといいます。
奥之院「求聞持堂」へ美咲の華蔵寺さんが檀家さんと一緒にお参り下さいました(21日)。翌22日には華蔵寺さんは雨の中、旧参道を歩いてお参りをしてくださいました(゚Д゚;)。一時間も山道を歩いたそうです(゚Д゚;)。高野山への町石道登山をされたり、精力的なお寺さんです。
13歳の願い事の書かれた絵馬。お祭りの終盤には掛けるところがない程の数になりました。
今年から、護摩堂の内拝を始めました。元々触れることの出来る本尊様ですので、護摩堂本尊の虚空蔵菩薩様に触れていただき、御かげをいただいてもらおうというわけです。なんとなんと大人気(^_^)。蔵寶寺さんは護摩行を、私は内拝の呼び込みw。
檀家さんが夜も火の番をしてくださいます。
昨夜は住職と二人で萬福寺さんへお世話になり、明けて22日。あいにくの雨ですが、深山幽谷の名刹に相応しい雰囲気です。住職と二人で「理趣経」「観音経」「般若心経秘鍵」「心経」「舎利礼」「立義文」と盛り沢山の朝勤行。萬福寺さんは虚空蔵法を修されました。秘鍵は専学以来です・・・(゚Д゚;)。虚空蔵法は伝授を別に受けられたそうです(゚Д゚;)。
雨の中でもお参りは続きます。
「何座焚いたか、わからん」というほど、今年は殆ど休憩なしに続けて護摩を焚かれた蔵寶寺さん。蔵寶寺さんは三月に八千枚護摩を修される予定で、その前行として今は二食(にじき:昼以降固形物を一切口にしない)です。
萬福寺さん、萬福寺檀信徒の皆さん、蔵寶寺さんをはじめ各ご寺院さんには二日間大変にお世話になりました。大会式中は食事もままにならないほどの多忙を極めた萬福寺さん、檀信徒の皆さん、お疲れ様でした。今年も無事に大会式も終えられて何よりでした。
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