高野山真言宗中国ブロック教師研修会 一日目
2014年06月12日 20:12今日は13時より、中国ブロックの研修会がありました。今日と明日の二日間にわたって開催される研修会は、今日が、元岡山盲学校教頭の竹内昌彦先生による「私の歩んだ道-見えないから見えたもの-」と題した講演をいただき、高野山霊宝館館長の静慈圓僧正による「種字を書く」と題した講義と実習がありました。
8歳で失明された竹内先生は、壮絶なイジメにも負けず、持ち前の負けん気で東京教育大学(現筑波大学)に進学されて盲学校教員となり、岡山県立岡山盲学校教頭を勤め上げ、退職後の現在は岡山盲学校で講師をされています。講演では、目が見えなくても普通に生活ができること、そうはいっても苦手なこともあること、私たち健常者ができること、などをお話してくださいました。カバンからアイデアグッズを取り出すようすはまるで目が見えているような動きで驚きました。
「イジメを受けたことはとても悔しくて辛かったが学校に行かなかったら負けてしまう。それに両親が心配してしまう。目が見えなくても自分は進むしかない」と幼き心に強い気持ちを持たれていたことに大きな衝撃を受けました。加えて、自分は幸せだと、おっしゃいました。「当時、養護学校や盲学校に行かせることは、両親の中で物凄い決断だったろうと思う。しかし私の両親は、私がベストに学べる環境とは何処かと冷静に考えてくれた。そのおかげで今の私がいる。子供は親を選べない。だからすばらしい両親の下に生まれることができて幸せだ」と。実体験に基づくお話ですので一言一言がハッとしました。
「目の見えない自分と重い障害を持って生まれた私の息子を一生懸命に愛してくれた妻には感謝してもしきれない」。ご自身の御子息様が僅か数年の命を終えられた話には涙を禁じ得ず、会場からも鼻をすする音が沢山聞こえました。
最後に①目の見えない人を見かけたら、声をかけてあげて欲しい。②その際に右手に捕まらせて欲しい。これだけでも随分と助かるんだとおっしゃいました。これなら今からでも、私でも出来そうです(^_^)。先生のお話に会場は静まり返り、そして、大きな拍手に包まれました。とてもとても素晴らしい講演でした。竹内先生の映画も作成されるそうです。
休憩の後、静先生の梵字講義となりました。梵字の講義なんて専学以来です。・・・ぐぬぬぬ・・・(-""-)・・・難しい・・・。明日も種字曼荼羅に取り組みますが、さてさて・・・。
全盲の竹内昌彦先生にによる講演。一昔前に比べると「見える化」が随分進んだと喜んでおられました。
偶然指名された方の誕生日がなんと竹内先生と同じ日! すばらしい偶然に会場は大盛り上がり。竹内先生による、白杖を持った方にどのように接するのが良いかを実践して見せてくれました。会場からは笑いとうなずきの声がひっきりなしでした。
著書の売り上げや講演料を元にモンゴルに視力を失った方の為の職業訓練校を建設されました。まだまだ設備も整ってないそうですが、その行動力には敬服いたします。先生曰く「人の役に立ちたい」とのこと。スゴイです先生(≧▽≦)。竹内先生についてはこちら。
高野山霊宝館館長の静先生による講義と実演。難しい・・・(@_@)
静かに種字と向き合います。
ん~・・・お手本とは雲泥の差です・・・(一一")。
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