高野山町石道登山二日目
2014年11月24日 14:3023日は高野山町石道登山二日目。昨夜は光明院さんで登山の疲れを癒しました。夜の写経会の後はもうグッタリで爆睡。足が棒の用でした(*_*)
6時起床、6時30分朝のお勤め、朝食、8時出発、一の橋より奥之院、水行、御廟参拝、植林、昼食、13時30分より金剛峰寺にて写経奉納式、帰路という一日でした。
水行は嫌いではありません。専学時代は有志3人で卒業まで毎日していましたし、3月の伽藍金堂土砂加持法会の前も、そして今回と、高野山にお参りのたびに水行している気がする・・・。今回もモチロンふんどし一丁で入らせていただきました。相変わらず水は冷たかったです。
金剛峰寺での写経奉納式では、岩手県陸前高田市からご参加されたご夫婦の方がお礼の言葉を述べられました。一言一言を噛みしめるようにお話され、その言葉に涙を禁じ得ませんでした。「絆」とはありがたいことです。
好天に恵まれた三連休のため、高野山内は大渋滞でした。華蔵寺さんに帰着が20時30分。解散が21時過ぎ。帰宅が21時30分となりました。足がパンパンです(>_<)。帰りのバス車内では先日亡くなられた高倉健さん主演「南極物語」が上映されました。小学校の頃、住職に連れられて見た記憶があります。昭和の名優がまた一人逝かれてしまい、寂しいコトです。
華蔵寺さんには良いご縁をいただき深く御礼申し上げます。お声をかけていただかなければ町石道登山をすることもなかったし、光明院さんにお世話になることもなかったし、金剛峰寺大広間に入らせていただくことも、持仏の間にご焼香させていただくこともありませんでした。今回参加された檀信徒の皆さんには沢山の事を教えていただき、子ども達に引っ張ってもらってようやく町石道を登ることができました。こような素晴らしいご縁をいただけたことに、心からの感謝を申し上げます。皆さんお世話になりました。
光明院さんでの朝のお勤め。私も内陣に入らせていただきお勤めをさせていただきました。他のお寺さんの内陣でお勤めをさせていただけるのはありがたいコトですm(_ _)m。
今日の高野山奥之院。朝一番で、これから水行です!
奥之院の玉川にある水行場。手を入れてみた方がその冷たさに驚いていました(@_@;)
水行。玉川は結構水流もあり、何よりキンキンに冷たいので子供たちが肩まで水に入れず浮いてしまい、流されてしまうのです。左より落合普門寺さん、私(やべぇ、なんだか他の3人に比べてちょっと体が大きいぞ(゚Д゚;))、院庄清眼寺さん、鏡野極楽寺さん、奥に大人が入り、中2列の子ども達が流れないようにします。お次第は、懺悔文、発菩提心、三昧耶戒、開経偈、心経3巻、諸真言5~13編、光明真言、大師・明神法号、祈願文、回向文。不思議と心静かにお唱え出来るものなのです。水行で身と心を清めた後、奥之院御廟へとお参り。お大師様を最も近くに感じることのできる聖域です。
奥之院へのお参り後は高野山へ記念植樹。朴葉の木1本と紅葉5本を植樹させていただきました。
高野の「一本杉」。樹齢700年ほどだそうです。手前の石は道標。一本杉は700年前から高野山への目印でした。
奥の植樹場へ。皆で協力して植樹させていただきました。
100年後に私はもういませんが、この木はすくすくと育っているはず。そして芳名版も木簡として残り、いつの日か遠い未来に掘り出されるかもしれません。壮大なロマンです(^_^)
植林後は、引き続き高野山金剛峰寺山林部の職員さんに高野山女人道をご案内いただいて、昨日に続きまた登山・・・Σ(゚Д゚)。
いやぁ・・・登るなぁ・・・参ったな・・・。この時私は白衣に改良服、白足袋に草履という衣帯(゚Д゚;)。
登り切った先には素晴らしい場所が(≧▽≦)。秋の好天の下、白樺群に囲まれてお弁当をいただきました。高野山とは信じれいないような洋風の雰囲気です。あ、お弁当はもちろん精進弁当です。
小屋には囲炉裏がありました。
秋です。落葉の絨毯。
植林後は高野山の中枢、金剛峰寺へ。なんと金剛峰寺前の橋が工事中でした。超激レア!
沢山の観光客で賑やかな金剛峰寺。観光客の方に「お香ですか?良い匂いがします」といきなり声をかけられました(゚Д゚;)。驚くやら、恥ずかしいやら、嬉しいやら。「ありがとうござます」が精一杯の応答でした。
金剛峰寺大広間は、普段解放され、中には入れないものの外からは大広間を見ることができます。今回、特別に大広間にて写経奉納をさせていただきました。華蔵寺さんが東北の震災以降1年間毎月11日に土砂加持を厳修され、150巻以上のお写経を奉納いただきました。昨夜取り組んだ町石道登山写経と合わせて、二種200巻以上を治めさせていただきました。金剛峰寺法会部長稲葉僧正様へお渡ししているところ。
法会部長稲葉僧正様のご垂示。普段は障子が開けられて大広間は拝観できるのですが、金剛峰寺側のご配慮をいただき、閉めて式典をさせていただくことができました。観光客の皆さん、閉め切ってしまい拝観できずにすいませんでした。私、専学の常楽会以来、二度目の大広間です。いくら僧侶とはいえ、誰しもがこの大広間に入れるわけではありません。この後、昨夜お世話になった光明院ご住職様より町石道登山の証をそれぞれの世代の方にお渡しいただき、記念写真。大広間持仏の間にご焼香もさせていただき、感涙しました(≧▽≦)。こんな経験、なかなか出来ない(≧▽≦)。
22日23日の両日、好天に恵まれ、内容の濃い素晴らしい時間を過ごすことができ、沢山の方と良いご縁をいただくことができました。ありがとうございました。
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