西国三十三所巡拝へ①
2014年04月23日 23:31今日は、勝田交通さんから先日お話をいただいた、西国三十三所巡拝のお手伝いをさせていただきました。勝田交通さんが企画している各種巡拝の先達さんが、大ベテランの大先達さんなのですが、ご高齢のため勇退され、その後任をお手伝いさせていただくことになりました。お声をかけていただきありがとうございます。私のような者に大先達さんの後を埋めることはできませんが、ご期待に応えれるよう精一杯お手伝いをさせていただきます。
西国三十三所というのは、札所霊場としては日本最古と言える歴史があり、その昔、世の無常を悟った花山法皇が19歳で出家され、性空上人や仏眼上人と共に西国巡礼を発願されました。時代と共にその札所は変遷があったようですが、今もなお、老若男女を問わず観音様のご利益を願う人気の巡礼地です。三十三所の数は、観音様は33のお姿に変化されて私たち衆生をお救い下さると『観音経(妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五)』に書いてあることに由来しています。正式な表記は『西国三十三所(さいごくさんじゅうさんしょ)』で「西国三三所ヵ所」と三十三を略したり「ヵ所」とするのは間違いのようです。
また、西国三十三所は高野山真言宗だけでなく智山派や泉涌寺派などの真言宗系、天台宗さん、その他の宗派のお寺さんが札所となっています。それぞれお祀りされている観音様のご利益は勿論ですが、国宝や重文などの寺宝を拝見させていただくのも巡拝の楽しみの一つです(≧▽≦)
朝5時30分に定刻出発。途中、数か所で数名が合流し、全員で14名の西国三十三所巡拝となりました。朝早くの出発でしたので加西SAまでは静かに・・・のはずがわりと賑やかな車内でした。それもそのはず、毎回ご参加されている「顔なじみ」で「ベテラン」の皆さんなのでしたw。初めての方もおられましたが、すぐに仲良くなれる楽しい車内です。加西SAを過ぎて、私からご挨拶をさせていただき、道中の安全と巡拝無魔成満を願い車中でのお勤めをさせていただきました。
今回は、19番:霊麀山 行願寺(れいゆうざん ぎょうがんじ)→18番:紫雲山 頂法寺(しうんざん ちょうほうじ)→15番:新那智山 観音寺(しんなちざん かんのんじ)→17番:補陀落山 六波羅蜜寺(ふだらくさん ろくはらみつじ)→16番:音羽山 清水寺(おとわさん きよみずでら)と、五か寺を巡拝させていただきました。
西国三十三所第十九番札所の行願寺(天台宗)。札所本尊は千手観音様。開基の円行上人は自分の非を悔み、常に鹿の皮を身に着けていたために革聖(かわひじり)と言われ、お寺の通称は革堂(こうどう)と言います。幽霊絵馬の悲しい言い伝えのあるお寺です。宝物館には円行上人が身に着けていた革衣が保管してあるそうです。
五輪塔の「水」には加茂明神様がお祀りされています。珍しいデス。
西国三十三所第十八番札所の頂法寺(天台宗単立)。札所本尊は如意輪観音様。通称は六角堂。華道池坊の発祥の地としても有名で代々池坊御家元が執行役として六角堂を管理運営されているようです。京都の中心を示す「へそ石」があります。
願いが叶うと大人気の「縁結びの柳」。スゴイ数のおみくじが・・・(゚Д゚;)。柳の木自体もすごく大きくて立派です。緑が美しい!
華道池坊の作品。すごい迫力です(゚Д゚;)
快晴で気持ち良い日差しの中、新緑の参道を進むと・・・
西国三十三所第十五番札所の観音寺(真言宗泉涌寺派)に到着。札所本尊は十一面観音様。通称は今熊野観音寺。お寺の公式HPで御詠歌を聴くことができます。ボケ封じ観音として有名で、『ボケ封じ枕カバー』が人気。ここはご本堂が開放されており、本堂内でご法楽を上げさせていただくことができました。ご本堂隣には大師堂もあります。
お昼をいただいてからは徒歩にて巡拝。京都の街中をテクテクと歩くと・・・
六波羅蜜寺(真言宗智山派)に到着。札所本尊は十一面観音様。街中の入り組んだ場所にあり、ちょっと分かりづらいかも。宝物館(拝観料600円)には国宝・重文が多数収蔵されており必見!空也上人のご尊像はインパクト大!
西国三十三所第十七番の道中の五条坂には若宮八幡宮があります。清水焼発祥の地なので陶器神社として親しまれています。
もうすぐ着くよ~
ここからは坂道が続きます。車の往来は激しく、歩道は狭いのに参拝者は多いので、注意が必要です。
西国三十三所第十六番の清水寺(北法相宗)。札所本尊は千手観音様。言わずと知れた、誰もが知っている日本を代表する世界的な超有名寺。古都京都の文化財としてユネスコ世界遺産登録(1994年)。境内全てが国宝指定(1993年)されています。修学旅行シーズンで本堂前の舞台はもの凄い参拝者です。私は小学校の修学旅行で訪れて以来ですw。この人だかりなので、邪魔にならないよう、すみっこでお勤めをさせていただきました。
元々は清水寺の鎮守様だった地主神社。縁結びの神様なので老若不問で女性に大人気の様子。
境内のどこにあるか見つけれますか~。
よく見る写真の構図は清水寺奥之院から見た本堂と舞台です。阿弥陀堂と奥之院は工事中(平成26年4月23日現在)で拝観できませんでした。残念(>_<)
今回巡拝された皆さん。清水寺仁王門で記念にパチリ。奇跡的に参拝者が映り込んでいない!
清水寺門前はこの賑わい!多国籍です! アイドルグッズのお土産店は健在w。
京けばぶ(ケバブ:お肉の串焼き)? 京風? 気になる(゚Д゚;)
終日トラブルも無く、快晴に恵まれた素晴らしい巡拝となりました。渋滞が全くなかったので予定より随分早い18時30分の津山帰着となりました。
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