西国三十三所へ③

2014年06月18日 23:15

今日はあいにくの空模様の中、勝田交通さん主催の「西国三十三所巡拝」のお手伝いをさせていただきました。今回もお声をかけてくださいありがとうございます。

朝6時に勝田交通さんを出発し、27番圓教寺→26番一乗寺→25番清水寺と、今回は3ヶ寺の巡拝となりました。雨も降りましたがずぶ濡れになるほどでもなく、日差しものぞくなどの落ち着かない天気でした。

今日お参りさせていただいたお寺さんは、どこも静かで、観光客やお参りの方も少なく、ご本尊様の正面でお勤めをさせていただくことができました。西国や四国の霊場は沢山の方がお参りされるので、なかなか「正面で」とはいかないのですが、今日は運が良かった!しかも雨露に濡れる新緑が、立派な堂塔と素晴らしいコントラストをなしており、何とも言えない目の保養となりました(≧▽≦)。

ありがたいことに、天台宗別格本山の寺格を有する圓教寺さんでは、朝勤行(※朝勤行ではなく、『月例観音講』と『永代総回向講』でした。訂正します。H14年6月19日)の最中に内陣へ入らせていただき、役僧さんらのお勤めを間近に拝見させていただきました。天台宗さんの作法を間近で拝見させていただくことができて、とて興奮しました(≧▽≦)。ご高配に感謝申し上げます。

一乗寺さんと清水寺さんでも本堂内の外陣でお勤めをさせていただくことができ、よい経験をさせていただきました。いやぁ~ありがたい! 18日は観音様の月縁日なので、西国霊場のご縁をいただくことができなのかな、と感謝をしています。

3ヶ寺しか巡拝できなかったのですが、それでも帰宅は18時となりました。西国霊場は移動距離も長くなかなか大変ですが、各宗各派の素晴らしい古刹名刹にお参りさせていただける機会をいただくことができるので、とてもありがたいです。

圓教寺へはロープウェイを利用して登山します。これは下山中の一枚。「官兵衛くん」が描かれています。

西国三十三所第27番札所「書写山 圓教寺(天台宗別格本山 六臂如意輪観世音菩薩)」。天台宗別格本山の寺格を有し、西国霊場で一番西に位置するため、西の比叡山と称されます。天台宗本山比叡山、鳥取県の霊峰大山と合わせて、天台三大道場と称されるほどの名刹。西国霊場の中で最も広大な敷地面積です。本日巡拝された善男善女人十三名と私で一枚(^_^)。

圓教寺の摩尼殿は京都清水寺と同じ舞台造り。とても迫力があります。美しい・・・(≧▽≦)

摩尼殿での勤行中に内陣へ入らせていただきました。天台宗さんの声明や作法、荘厳の仕方など、とても興奮してしまいました(≧▽≦)。スゴイ(゚Д゚;)の一言です。ご高配に感謝申しあげますm(_ _)m。

摩尼殿を後にして、「三之堂(みつのどう)」へ。写真右の屋根の高い建物が大講堂(本尊:釈迦如来)。写真真ん中の屋根の低い建物が「食堂(じきどう)」。今は一階が写経場、二階が宝物殿となっています。NHK大河「軍師官兵衛」や映画「ラストサムライ」などのロケ地にもなり、記念して特別公開がされていました。これにも大満足!素晴らしいの一言です(≧▽≦)。建物の大きさが分かりますか?

食堂二階より三之堂の一つ「常行堂」を臨む。三之堂いづれも室町時代築。

三之堂を過ぎて奥へ進むと、写真正面の開祖性空上人の「開山堂」。写真左は武蔵坊弁慶が学んだと伝わる「弁慶堂」。

開山堂の軒下には左甚五郎作と伝わる「力士像」があり、この力士さんが屋根を四隅で支えておられます。実は重さに耐えかねてお一人逃げ出したとか・・・。見つけると思わず声に出てしまうくらいの素晴らしさです!

西国三十三所第26番札所「法華山 一乗寺(天台宗 聖観世音菩薩)」。国宝三重塔の美しさは、梅雨空と新緑と相まって素晴らしいの一言! ・・・ただし、階段は結構急です(゚Д゚;)。石段を登って見る三重塔か本堂の縁から三重塔を臨むか。素晴らしいアングルだと思います。

本堂(大悲殿、金堂)の天井には江戸時代の納め札が打ち付けてあります。昔の納め札は薄い木の板だったのです。それにしてもすごい数です。柱には無数の釘穴が開いています。

一乗寺の入山受付には野良猫が住み着いており、もうボスのような貫録で、参拝者を迎えます。

西国三十三所第25番札所「御嶽山 清水寺(天台宗 十一面千手観世音菩薩)」。播州清水寺として親しまれています。西国札所本堂の講堂、寺院本堂である根本中堂の二つの本堂があります。西国札所本堂の講堂はご本尊様が常に開扉となっており、お姿を拝見できます。私たちがお勤めをしていると、職員さんが内陣の照明を点けてくださいました。ま・・・眩しすぎます(≧▽≦)。

寺院本堂の根本中堂。ご本尊は秘仏で開扉予定はまだ先とのこと。御前立仏様にはお会いできます。

薬師堂には「せんとくん」で有名な藪内氏による十二神将の懸仏。

「清水寺」の由縁となった霊水「おかげの井戸(滾浄水:こんじょうすい)」。最奥部にひっそりとあります。覗き込んで自身の姿が水面に映ると三年長生きができるといわれています。

播州清水寺は四季折々楽しませてくれます。紫陽花が綺麗です。

仏塔のてっぺんにある「九輪」に似ているので「クリンソウ」。これから花が咲くのかな?

菖蒲。播州清水寺の境内はいたるところに花があります。

 

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