
蔵寶寺 八千枚護摩供結願
2015年03月14日 23:56金剛頂寺の法類でもあり、いつもご指導いただいている美作の蔵寶寺さんが高野山開創1200年を記念して八千枚護摩供を行され、本日無事に結願を迎えられ無魔成満となりました。1ヶ月にわたる二食(昼以降は固形物を口にしない)の後に1週間断食をしての二十一座目、結願の座です。
今日の結願法会には金剛頂寺住職と私の二人で出仕させていただきました。朝方は雨が降っていましたが護摩が始まると不思議と雨も止み快晴となりました(^_^)。蔵寶寺さんのご利益です(^_^)。
昨年に引き続き、八千枚護摩供の助法のお声を掛けていただきありがとうございましたm(_ _)m。良い経験をさせていただきました。
金剛頂寺では護摩を焚かないので、作法もすっかり忘れてしまっており、行者さんにかえって迷惑を掛けてしまったのではないかと住職共々心配しきりです・・・。
今日の資料。朝いただきました(゚Д゚;)。讃は浅臈の私がさせていただきました。
当日の朝7時過ぎより本堂にて簡単な打ち合わせ。護摩供中は「黙」で会話ができません。会話は筆談。なので今のうちにシッカリ質問しておかないと・・・(゚Д゚;)。堂内の両壁には十二天さんが掛けられています。
7時30分蔵寶寺持仏の間に集会。神宮寺さんを経頭に御法楽後、安養寺さんの三通三下にて入堂。
諸作法ありて、識衆読経の中、いよいよ護摩に入ります。
八千本の乳木を慈救呪と共に投じます。
外では檀信徒さんがお世話をしてくださっています。
八千枚を焚くとなると物凄い炭や灰が出ます。炉の具合を見て炭を取り出します。途中、護摩札の代わりに自身の願いを込めた乳木を檀信徒さん自らの手で行者さんに手渡しをして炊き上げていただきました。初めての取り組みであり、お参りの方には大いに喜んでいただきました(^_^)。「体験型」はやっぱり良いと思います。
護摩供中の蔵寶寺本堂須弥壇の荘厳。檀信徒の皆さん一人ひとりのお名前と今日出仕させていただいた寺院を護摩札に記し蔵寶寺ご本尊虚空蔵菩薩様の宮殿に永代に納めていただけるそうです(≧◇≦)。ありがたいなぁ。
手を止めることなく炉に投じ続け、息つく暇もなく慈救呪を唱え続け、八千枚を炊き上げるのにおよそ6時間(゚Д゚;)! 祈祷太鼓の雄々しい響きと識衆が唱え続ける慈救呪、行者さんの唱える慈救呪に堂内が包まれ異様な雰囲気です。
6時間後(゚Д゚;)、八千枚を無事に焚き上げ、巻数(ご真言を唱えた数を仏様に報告するもの)を読み上げます。慈救呪十万遍!諸真言も数千遍単位!気の遠くなるような数字です(゚Д゚;)・・・。この後、諸作法あり後鈴を聞いて後讃、至心回向となり、行者さん下禮。
『高野山開創1200年記念大法会奉賛蔵寶寺八千枚護摩供結願法会』はちょうど15時に終了。8時の入堂からから7時間!(゚Д゚;) 八千枚護摩無魔成満おめでとうございます!お疲れ様でした!
朝からずっと見守ってださった檀信徒の皆さんに向けて、私たちも優しい気持ちに包まれる、感動的なご挨拶がありました。美作の地で八千枚護摩を修めることが出来た幸せが伝わるすばらしいご挨拶でした。
退堂の後、持仏の間にてご挨拶。「途中、正気を失いそうだった。炎を見続けて目がおかしくなるし、頭はクラクラするし、ひっくり返るかと思った」「7千枚位が見ていて調子悪そうだった」など、色んな感想で盛り上がりました。
蔵寶寺さん、無事結願、無魔成満おめでとうございました。どうぞ今夜はゆっくりお休みください。ご家族の皆さんもお疲れ様でした。
お支えいただいた蔵寶寺檀信徒の皆さん、地元地域の皆さん、皆さんあっての八千枚護摩供です。大変におせわになりました。ご苦労様でした。ありがとうございました。またいつの日かお会いできる日を楽しみにしています。
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