脇侍

2013年08月22日 18:31

脇侍と書いて「わきじ」と読みます。分かりやすく言うと「脇仏」のこと。ご本尊様の左右にそれぞれ控えておられる仏様のことです。一応、この三体の組み合わせには決まりがあり、例えば、お釈迦様には文殊菩薩様と普賢菩薩様、あるいは、お不動様には不動明王従者八大童子の内のお2人である矜羯羅童子(こんがらどうじ)と制多迦童子(せいたかどうじ)がそれぞれ「三体セット」でおまつりされているのが通例だそうです。

「だそうです」と書いたのは、実は「時には違うのがあるよ」ということです。ほとんどのこの「三体セット」は同じセット内容なのですが、時々、しかも由緒ある大寺院さんの場合は当てはまらないそうで、たとえば、真言宗と天台宗の場合は観音菩薩様の脇侍はほとんどが不動明王様と毘沙門天なのですが、同じ真言宗でも東寺真言宗の総本山であられる京都の東寺(教王護国寺)さんには観音菩薩様の両脇に梵天と帝釈天を配置されているそうです。

これが臨済宗になると、観音様の両脇は毘沙門様とお地蔵様に変わるようです。なにぶん浅学なのもので、明日からしっかり調べて勉強させてもらいます。

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