美作霊場開創記念法会準備

2013年10月24日 23:42

13時30分より、次の月曜日に予定されている「美作八十八カ所霊場開創三十周年記念大法会」の準備に、真庭市にある木山寺さんへ伺いました。集会所(しゅえしょ:法会に出仕する僧正方々が控える部屋)、ご本堂と分かれて、毛氈を敷き、席札(せきさつ)を順番に間違いがないように置き、経机や大般若のお経本を並べたりしました。私は法会に出仕する職衆ではなく、参拝される方々の誘導係りを受けているので、その係りで当日の参拝者の流れを確認し、事故がないように色々と制限させていただくことにしました。申し訳ないことですが、安全第一であり、木山寺さんにもご迷惑をおかけするわけにはいきません。

木山寺さんは高野山真言宗の別格本山であり由緒ある格式高いお寺さんです。神仏習合を色濃く残す本堂にはご本尊の薬師如来様、鎮守神である木山牛頭天王(きやまごずてんのう)は薬師如来様の化身でもあります。善覚稲荷大明神は十一面観音菩薩様の化身として京都の伏見稲荷より江戸中期に勧請された明神様です。なのでご本堂には薬師如来様と1対のお稲荷さん、本堂奥には素晴らしい彫刻の社殿があります。

先々代のご住職であられた故高峰秀海大阿闍梨様は、総本山金剛峰寺第405世座主であり高野山真言宗の管長猊下でもあられた方です。客殿「感神院」の上段の間には木山寺で昭和天皇をお迎えする写真が飾ってあり驚きました。

境内には四季折々の花が咲き乱れ感動する風景の中に神仏習合の名残で沢山の素晴らしいお堂や社があります。岡山県下屈指の名刹です。

今日の段取りが出来た後、帰路途中にある木山神社さんへお参りさせていただきました。木山寺さんのすぐ南にある木山神社は奥宮で現在修復中。今回お参りさせていただいたのは里宮(さとみや)と地元の方々に親しまれています。木山寺さんはもちろん、木山神社奥宮、木山神社里宮ともに、凛とした空気の中で霊峰木山の静寂に抱かれた佇まいは、感涙の一言です。

集会所の様子

木山神社里宮

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