美作宗務支所 教学講習会

2016年02月10日 10:00

先日9日、寶珠殿さんをお借りして教学講習会が開催されました。講師に京都女子大学宗教文化研究所客員教授の槇村久子先生をお招きして、「今日のライフスタイルに寺院と墓、墓地はどう答えられるか ~現代のお墓事情について~」と題して講演をいただきました。

人口構成から家族の意識変化、新しいお墓の概念など、全国各地の事例や海外の事情を教えていただきました。生前と死後をお寺に期待されているのは至極当然としても、先生は「死んだ直後」もお寺には期待されている、とお話しくださいました。金剛頂寺はお墓を有しません。山間の小さな集落の檀家さん各戸に先祖代々の墓地があるので、それぞれで「今のところは」管理が出来ているようです。檀家さんからは将来的には「寺院墓地をして欲しい」との要望もいただくのですが、問題も山積なのです(一一")。

この状態がいつまで機能するかは定かではありませんが、30年後程度を見据えて何かの取り組みを始めなければならないのかもしれません。

興味深いお話で、あっという間の4時間でした。

 

葬儀会館で講演をされるのは初めてだったらしく、画期的だと仰ってい下さいました。沢山質問も出て有意義な時間でした。

月末20日(土)、21日(日)には東京青山葬儀場で「イエ亡き時代の死者のゆくえ」と題する公開シンポジウム(東北大学宗教学研究室主催)が予定されています。先着300名(参加無料)です。

 

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