福笹つくり

2014年12月12日 22:12

その昔、金剛頂寺は蕎麦尾山の山頂にあり一山寺を形成していたそうです。新年と夏のご本尊様会式では参道に出店が並び、蕎麦尾の子安観音として遠くは関西からもお参りをいただくほど、それはそれは大いに賑わったらしいです。その当時を知る方ももう随分とご高齢となり、法事や助法の祭に当時の話を聞く程度です。

当時を偲ばせるように、今でも地名になっている毘沙門堂があります。この毘沙門堂は金堂頂寺が長くお世話をさせいただいているお堂で、今でもお参りの方が絶えません。その毘沙門様のお祭りを新年三日にさせていただくのですが、その際、お参りの方に福笹をお接待させていただいています。この福笹は金剛頂寺の檀家さんが一つ一つ手作りしてくださっている福笹なのです! 

今日はその福笹の作業の一つ、「福俵」の作業を見せていただきました。この作業は金剛頂寺の檀家さんが代々引き継いでこられました。今回無理を言わせていただき見学させていただきました。

思った以上に細かい気配りをしていただいた作業で、一緒に見学させていただいた檀家さんとため息が出ました。このように福笹を手作業で一つ一つ作っていただき、感謝の言葉しかありませんm(_ _)m。朝早い毘沙門様のお祭りにお参りいただいた方への、心のこもったお接待です。

 

用いるワラは二番芽。陰干しして緑色を残します。お参りいただいた方々の一年が実り多い事を願い、一つ一つ丁寧に手作りされる『福俵』。金剛頂寺は篤信の檀家さんに支えられて幸せです(≧▽≦)。

 

福笹に飾る稲穂は、稲刈りの祭、一番初めに刈り取り取って準備をします。単なる稲穂ではなく物凄い細かい気配りのされた稲穂なのです。これには驚きました(゚Д゚;)。

手作りのため、福笹は50のみ。

金剛頂寺では福笹のお守りも完成。金剛頂寺のお守りは全て手作りです。

 

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