極楽寺御開帳法要一日目

2015年11月21日 23:56

同じ二組寺でご指導いただいている青木山常念院極楽寺さんのご本尊千手観世音菩薩御開帳法要が営まれました。雨を心配しましたが、ご本尊千手観音菩薩様はもとより、檀信徒皆さんの篤信のおかげで晩秋の穏やかな日となり、何よりでした(^_^)。

500もの塔頭を有する大寺院だったそうですが毛利軍の兵火により全焼。その後再興され時代の中で一番大きい坊舎の常念院が残り、今の極楽寺となりました。

金棒を先頭に法螺、饒鉢、稚児行列、識衆方々と続く立派なお練りからはじまり、大般若転読法要が厳修されました。江戸時代の経本600巻を修理され今日がお披露目となり、住職たっての希望により12名の識衆方々で1人50巻の転読作法を行いました。

檀信徒皆さんの思いの詰まった素晴らしい御開帳法要となりました。

前日の20日は準備も大詰めで大忙し。極楽寺密教婦人部の皆さんもフル稼働です。

「餅つきと言えば二四三会」w。地元の青年団として、極楽寺の檀家さんとして、鏡野マラソンの餅つき同様に今回もフル稼働。紅白餅、ぜんざい用、ヨモギ餅と1俵半で4種類のお餅をつきまました。

21日当日は7時に集合。私は受付係とその他色々。副住さんのご関係で高野山をはじめ各地より6名もの丞仕さんが手伝いにきてくださり、朝の準備もあっという間に完了してしまいました。

今日は法縁法類御寺院方、二組寺での大般若転読法要です。外の賑やかさとは真逆のピリッとした緊張感に包まれる集会所。欄間が素晴らしい。衲衣袍服、首元には帽子、右手に中啓、左手に半装束念珠。

ご本尊様にお茶がお供えされる献茶式。黒衣に紋白、首元には帽子に中啓。

沢山のお稚児さん。

太鼓の鳴り響く中、転読作法が始まりました。50巻はなかなか大変です。

護摩堂では護摩供が修されました。お寺のお祭りでは沢山の僧がそれぞれの役目や立場に応じて衣帯を用意します。これは、如法衣(にょほうえ)と褊衫(へんざん)。同じ服に見えても位に応じて身に着けることのできる生地が決まっており、それぞれの服装の違いを見るのも面白いものです。

ご詠歌に合わせての極楽寺密教婦人部の皆さんによる奉納舞踊。

明日は奈良大峰山修験道の皆さんによる柴燈護摩が厳修されます。

専学でご指導いただいた寮監先生も丞仕でおいででした。それぞれ詳しい方ばかりですので難しい事はお任せをして私はウロウロw。大きなトラブルは無く、無事に一日目の開扉法要が終わりました。明日は神戸須磨寺の管長さんをお導師様に、副住さんの専学同期など若手の皆さんでお練り庭讃付の理趣経中曲行道を行うそうです(゚Д゚;)。法要の後は柴燈護摩供と火渡り。二四三会による模擬店も出店され、今日以上に豪華なお次第です(゚Д゚;)。

法要後の宴席でご住職が「淡路から見ず知らずの土地に晋山して随分と時間が経った。沢山の方に支えてもらい伽藍の整備も進んだ。ようやく一区切り」としんみりお話くださいました。

 

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