
東海山 本源禅寺 (臨済宗妙心寺派)
2014年07月02日 22:40津山市には寺町という地域があります。津山のシンボル鶴山城から真西の地域である西寺町に「東海山本源禅寺」さんがあります。臨済宗妙心寺派の名刹であり、津山藩主森家の菩提寺です。
本源禅寺(本源寺ともいう)は、足利尊氏の諸国安国寺造営を受け、現津山市神戸に創建された美作安国寺が起源だそうです。創建時は臨済宗五山派でしたが、安土桃山時代後期(1607年)に現地に移築され、今は臨済宗妙心寺派です。本堂・庫裏・中門・御霊屋・御成門・墓所が昨年8月には国の重文指定を受けるなど、境内全体が文化財の宝庫なのです。
本源禅寺さんの詳しい縁起はこちらからどうぞ。
7月1日~7日までの間、特別拝観が行われるので、今日は拝観に伺いました(^_^)。普段は檀家さんやご回向以外なかなか入ることもできない本堂や、津山藩主森家のお位牌をお祀りする御霊屋(おたまや:普段非公開)などが無料で一般公開され、拝見させていただき大満足&大興奮。
ご本堂の正面には、釈迦如来様、左(本尊様の左手側:私たちから見て右)に達磨大師ご尊像、右には木造森忠政公をお祀りしされています。他宗他派のお寺んの本堂に入らせていただく機会もなかなか無いので、私はご本尊様も勿論ですが、荘厳(ショウゴン:飾り方)に興味が注がれますw。わりと豪華絢爛な真言宗や天台宗に対し、本源禅寺さんは「特に質素」な気がしました。しかしそれは、禅宗のお寺さんらしい「sinple is the Best」というか、質素な中にも凛とした空気があり、そしてその空気は透き通っており、そして静寂な空間がある、そんな感じです。 ん~素晴らしい。
公開最終日の7日には10時より『津山藩主森忠政公毎歳忌法要』が本堂にて営まれます。本堂内には森家の家系図(撮影不可)も展示してあり、これにも驚きます(゚Д゚;)。
特別拝観の目玉、御霊屋(おたまや)は本堂西、木立茂る中にあります。天井には龍の絵が金泥で描かれ、堂内正面に「本源院殿前作州太守先翁宗進大居士」の一際大きなお位牌があり、目を見張る数々の森家縁のお位牌に感嘆します。素晴らしい(≧▽≦)!
ご住職様と少しお話しすることもできました。お若い感じでしたが、とても丁寧な方でした。いやぁ・・・私も見習わないと・・・。御霊屋(おたまや)で、前職時代にお世話になった先生に偶然お会いすることができました。時々お姿を見かけたり、新聞でお名前を伺うことはあったのですが、久々の再開に嬉しく思いました。先生からは、温かいお声をいただき勿体ないコトです。お寺の観光ボランティアをされておられました。先生、元気ですね~(^_^)。
本源禅寺さんの特別公開は7日までです。どうぞ、心静かにお参りしてください。
以下に掲載する写真(堂内)は、ご住職様のお許しをいただいて撮影掲載をしています。
西寺町の東向一方通行から北に入ると、本源禅寺さんの総門があります。
総門をくぐり、50m程進むと山門があります。
立派なお庭と禅宗のお寺らしい本堂。シンプルで美しい(≧▽≦)。
本堂東隣の庫裏での受け付け後に内拝。鬼瓦が陳列してあり、それぞれに説明書きがあります。鬼瓦が大きいなぁ。
輿。
葵の御紋が記された鬼瓦。当時、一国一城の主とはいえ皆が皆、葵の御門を受けることが出来なかったわけですから、やっぱりスゴイなぁ(≧▽≦)。
森家家紋「鶴丸紋」の記された鬼瓦。
お茶のお接待があります。お庭を見ながら一服(≧▽≦)。このとき、ちょっと賑やかなおじさんが拝観されていて騒がしかったけどw。
森家代々をお祀りされる御霊屋(おたまや)の門。左右の石仏にも注目です。
普段非公開で、森忠政公御命日である7月7日に合わせ、この時期にのみ特別公開されている御霊屋(おたまや)。苔が痛むので石畳の上を歩きましょう。外の空気と全然違います。スゴイ(゚Д゚;)。
御霊屋(おたまや)の後にある森家墓地の正面にある森忠政公のお墓は、津山市内で一番大きなお墓で、高さ5mだそうです。ボランティアの方が丁寧に説明してくださいました。
津山藩主森家縁のお墓。七基ありますが、どれも圧巻の大きさです。いやぁ全然空気が違うわ(゚Д゚;)。
本源禅寺さんのご厚意での特別拝観です。車の乗り入れや建物内の撮影に気を付けるのは勿論、沢山の方が静かに拝観されていますので、マナーには気を付けましょう。
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