城崎温泉寺慶事(23日・24日)

2014年05月24日 23:26

23日(金)24日(土)の一泊二日で兵庫県の名湯城崎温泉にある末代山温泉寺さんの結婚式に親族寺院として、親類2名、住職と私、の4名で参加をさせていただきました。23日はあいにくの雨模様でしたが、24日は快晴となりました。

城崎温泉寺は末代山温泉寺と称し、その山号と寺号を聖武天皇から賜った高野山真言宗別格本山の寺格を有す兵庫県を代表する古刹名刹です。金剛頂寺の先々代がこの温泉寺の法灯を代々受け継ぐ小川家の6人兄弟の次男であったため、かなり濃い親族となり、長きにわたりお付き合いをさせていただいているのです。一緒に岡山県北から参加した親類も四男五男の系で、「従兄弟会」と称しては温泉寺さんに集まって交流をするほどの親縁です。

ご結婚された副住職の祐章僧正は私より一つ若いのですが、専学の大先輩であり、城崎温泉の振興に深くかかわるアクティブな若きお坊さんです。但馬真言青年会の会長も今期受けておられ、まさに大車輪の大活躍で超多忙です。ご縁あって高野山大学時代の同級生と婚儀を果たすこととなり、仏前結婚式と相成りました。

仏前結婚式は温泉寺さんのご本堂にて行われ、戒師様の作法の下、三々九度の盃の後、念珠の交換がなされて誓詞(せいし:誓いの言葉)が述べられ、晴れてご本尊様十一面観音様のご宝前にて婚儀をご報告されました。とても厳かで素晴らしい仏前結婚式でした。天気も良く正に晴れの儀となりました。私は初めて仏前結婚式を経験させていただきましたが、素晴らしい式です(^_^)。

ロープウェーで下山し、温泉地にある薬師堂の前から新郎新婦のお練りがあり、城崎の町の皆様へのお披露目がなされました。どれほど温泉寺さんが地元の皆様に愛されているのかが分かる、それはとてもすばらしいお練りで、集まった地元の方から大きな拍手と歓声が起こっていました。居合わせた観光客さんもよい体験だったと思います。

場所を旅館に移しての披露宴では、高野山内寺院さんからも沢山ご参加があり、専学で法式(ほっしき)を教えていただいた釈迦文院上網さんもおいででした。岡山からも木山寺さん、興禅寺さん、西大寺さん、光明寺さんなどが、西国札所の勝尾寺さんなども専学の同期として集まられ、総持寺さんやもおいででした。大半が寺院関係の参列者で新郎の交友関係の大きさに驚きました・・・。いやぁ・・・凄すぎる(゚Д゚;)。皆地域を代表する古刹名刹の方ばかりで、驚きました(゚Д゚;)

無事に披露宴も終わり、播但道から中国道経由で帰路につき、帰宅は21時を回っていました。いやぁ・・・温泉寺さん凄すぎです(゚Д゚;)

末永くお幸せに(≧▽≦)

 

23日(金)はあいにくの雨模様でしたが鳥取経由で城崎へ。途中おいしいお蕎麦屋さんでお昼をいただき、余部鉄橋へ。金剛頂寺住職を記念にw。

温泉寺薬師堂(江戸後期)。西国四十九薬師霊場の第二十九番札所。境内に湧く温泉は霊泉として広く飲まれています。

温泉寺山門(江戸中期:豊岡市指定文化財)。今はロープウェーで登山できますが、それまではこの山門をくぐり急な山坂を歩いてお参りしていました。とてもすばらしい山門です。

温泉寺副住職祐章僧正。温泉寺開祖道智上人より続く古式入湯作法を伝えます。雑誌の取材やテレビ出演と多忙を極めます。

温泉寺駅にでは道智上人様のお出迎えをいただきます。

先ずはご住職並びに新郎新婦へのご挨拶へ。温泉寺本堂(室町初期:国重文)。ご本尊の十一面観音のお厨子を四天王様(県指定文化財)がお守りされています。古いけどとても内陣はとても素晴らしいです。

豊岡市ご当地キャラの玄さん

城崎温泉外湯「御所の湯」隣に鎮座される四所神社。賑やかな外湯施設隣接ですがとても静かでした。

夜の温泉街。とても雰囲気があります。私は夫婦で何度も訪れているとてもお気に入りの温泉地です。

24日(土)は快晴の中、温泉寺本堂にて仏前結婚式。戒師様の作法で滞りなく進み、ご本尊様にご報告できました。新婦さんの黒打掛が素晴らしい!これぞ正統派和装!(≧▽≦)

薬師堂の前を立会人様の先導にて新郎、新婦とお練りします。山門の外には城崎の町の多くの方がお祝いに駆けつけられ、盛大なお披露目となりました。(≧▽≦)

披露宴会場では専学同期の皆さんで散華のお練りがありました。花びらが舞うとても華やかな散華でした(≧▽≦)

宴もたけなわ、城崎温泉ご当地キャラの「城崎泉隊オンセンジャー」がお祝いに駆けつけてくれました(≧▽≦)。いやぁ初めて見たけどスゴイなぁ。会場は大盛り上がり! 新郎の温泉寺副住職とはどんな関係なんだろうw。

号泣し、くしゃくしゃ顔の新郎と、凛としてキリリとした新婦の姿に、喜びと覚悟の両面を見た気がします。最後は新郎の素晴らしい挨拶に皆感涙しました。

お二人の末永いお幸せと温泉寺の益々の密教興隆、城崎温泉の更なる振興を願っています。

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