国宝投入堂(三徳山三仏寺)と吉岡温泉 写真でVirtual-Trip!
2014年04月19日 23:07今日は妻と二人で、国宝投入堂を奥之院とする三徳山三仏寺にお参り(登山?)に伺いました。なかなか妻と一緒に居れないので久々に二人で出かけました。
7時30分に津山を出発し9時に鳥取県三朝町の三仏寺へ。三朝町は岡山県北在住人にはすごく身近な地域です。
今日もシャクナゲがキレイです。桜もまだまだイケてます。寺務所はこの石段の上です。
服装チェックを受けて入山料を納めて境内へ進みます。
塔頭寺院の一つ正善院。庭園が鳥取県の名勝らしいですが、改築中なのか更地でした。
塔頭寺院の皆成院。中国薬師霊場の第四三番札所。宿坊もあるようです。
皆成院さんご本堂。
塔頭寺院の輪光院さん。
良い言葉だと思います。そうありたいと思うし、それができないから修業に励むのです。 「径寸十枚、非是國寶、照千一隅、此則國寶」 天台宗宗祖伝教大師最澄様が記した「山下学生式(さんげがくしょうしき)」冒頭の一文。
投入堂のミニチュア。スゴイ!海洋堂かw!
日本一の「ナンテン」だそうです。大きい!
輪光院のお庭。
日本一の響きがする水琴窟。大きな音で透き通った輝かしい音がします。
宝物殿。『なんでも鑑定団』に「杖置き」にしていた備前焼きの甕(ご住職曰くw)を出品された様子のビデオが流れていますw。宝物殿は必見! 素晴らしい寺宝の数々を拝見させていただけます。
天台宗三徳山三仏寺。706年に役行者様が開山され849年に慈覚大師円仁様が開基されたと伝わっています。天台宗修験道の聖地でもあります。
お花を生けてらっしゃいました。
明日は「春の会式」です。ご住職曰く御神輿は厳かに静々と進むのだそうです。
三徳山三仏寺ご本堂(県指定文化財)。ご本尊は阿弥陀如来様、釈迦如来様、大日如来様、の三尊。なので三仏寺。
明日の会式の準備をされていました。御神輿を出しているようです。
ご本堂の奥に投入堂への入峰受付所があります。クツが不適切だとワラ草履に履き替えなければなりません。入山時間が決まっていますので、ご注意ください。
「六根清浄」の輪袈裟をいただいて入峰! 「眼」・「耳」・「鼻」・「舌」・「身」の五感と意識の「心」を清め、煩悩を無くすためにお参りします。専学でも「布薩」でお唱えします。輪袈裟は下山時にお返しします。青い服は妻です。
クツが入峰不適切と判断された方はワラ草履(有料)を履いて入峰します。(゚Д゚;)
修験の道場です。観光気分・観光装備での入峰不可!
死亡事故も起きている険しい山岳道場です。
修験道の神聖な山岳道場です。ルールを守り入峰させていただきましょう。
結界をくぐり、いよいよです。
宿入橋。せせらぎの音が涼しいです。
役行者のお出迎えをいただきます。あ、崖を写しているのではなく、これが参道です(゚Д゚;)。
野際稲荷(江戸中期:県指定文化財)。道なき道は続きます。
(゚Д゚;)木の根に捕まってよじ登ります。軍手は必須!
花は沢山ありますが、楽しむ余裕は無し!
先に進まれていたご夫妻。「ガラスの根」と言われる木の根っこゾーン。とにかく登る!
崖をよじ登る! あ・・・建物が!
「参拝↑」・・・この崖を登ります!
クサリ坂。その名の通りクサリを掴んで急斜面をよじ登る! ちなみに左は崖! おしりがスースーします!
クサリ坂を登れば文殊堂(安土桃山時代:国重文)に到着! 遮る木立が無いので開放感がハンパ無い! 縁側へは立入禁止ではないので(ただし土足禁止!)腰かけることができます。しかし手すりや欄干が無いので落下注意! かなり危険です! 私はしようとは思いません(゚Д゚;)
文殊堂を越えて進むには岩をよじ登らないと進めない(゚Д゚;)
崖なのがわかります?高所恐怖症の人は無理かもしんない(゚Д゚;)
さらに進むと・・・
建物が! ちなみにここもよじ登ります(゚Д゚;)
地蔵堂!(室町末期:国重文) ここは立入禁止のロープが張ってありました。 ん・・・どこからか鐘の音が聞こえる・・・!?
先に進むと、鐘楼堂(県指定保護文化財)! どうやってあの鐘(重さ2トン)を運んだのでしょう・・・(゚Д゚;) 合掌礼拝の後に撞きましょう。乱打禁止。あ・・・軍手が写ってるw。
鐘楼堂を過ぎて進むには岩をよじ登ります。
稜線。「馬の背」「牛の背」と言うそうです。なるほど・・・って、右も左も崖!
手前が納経堂(鎌倉時代建立:国重文)、奥が観音堂(江戸前期:県指定文化財)。 ここまで来ればあと少し!
(゚Д゚;)観音堂は崖の中に建てられます! サイズぴったり!
先に進むには、観音堂を回り込みます。
元結掛堂(江戸時代前期:県指定文化財)。小さなお堂です。ここを過ぎると・・・!
国宝「投入堂」! 正式には三徳山三仏寺の奥之院と称し平安後期建立。右の小さな建物は不動堂(江戸後期:県指定文化財)。投入堂の左にくっ付いている小さな建物は愛染堂(国宝)です。 いやぁ・・・絶句! これはスゴイ(゚Д゚;)
2007年11月14日の一日だけ3人限定で拝観ができたそうです。ご本尊の蔵王権現様は宝物殿にお祀りされており、思わず唸ってしまう素晴らしさです!
現在は立入禁止のクサリが張られてます。いったいどのようにして建てられたのでしょうか(゚Д゚;)。役行者様が「投入れた」と伝えられているのも頷いてしまいます!
ここからは帰り道。勿論、今来た道を引き返します。左の小さな建物が元結掛堂。観音堂のピッタリ具合がお分かりいただけますか?
観音堂越しの参拝者。
文殊堂の帰り道はクサリ坂の脇の木と岩の間を抜けます。
行きは良い良い帰りは恐い! 下山こそ要注意!
常にこんな感じで崖っぷち!
滑落寸前・・・(゚Д゚;)
9時20分に入峰して10時55分に下山しました。1時間30分少々です。ノンビリしても2時間あれば十分と思います。参拝者同士あいさつを交わしながらの登山となりました。あまり人が多いとかえって時間もかかり危険かもしれません。
下山すると御神輿が二基出されていました。本堂前の丸い石には秘密があるのですが、それは実際に訪れてご自身で確かめてください。ご住職に教えていただき思わず感嘆の声が出てしましました。
ご本堂内部。仁王様がおられました。
日本古来の屋根葺き工法「杮葺き(こけらぶき)」の寄進柿板。
境内には3,000本ものシャクナゲがあるそうです。
三徳山三仏寺を後にしたのは12時。ご住職様に随分とご案内をいただき恐縮しました。
三朝温泉を抜け、国道9号を東進し、鳥取市内で遅めのお昼をいただき、鳥取空港を見学。あいにく飛行機は見れませんでしたが、のんびりできました。汗もかいたので温泉に入りに行きました。
昭和の香り満点の吉岡温泉へ。かなりノスタルジック!車道狭しのため通行注意!
日帰り温泉が楽しめるのは「共同浴場下湯」と・・・
「吉岡温泉館」との2ヵ所のみ。私たちは「吉岡温泉館」へおじゃましました。
吉岡温泉館番台。料金は大人1人200円! さすが町営公衆浴場! 消費税8%の時代なのにエライ! 地元の人に人気のようで、皆さん顔なじみのようでした。駐車場は建物裏にある宝泉寺というお寺の下にあり、番号の書いていないところに停めるようです。貴重品は番台前のキーボックスをご利用ください。
奥が女性、手前が男性。
男性更衣室はドアを開けるタイミングがマズイと丸見えになってしまいますw。
男性浴槽。専学のお風呂と同じくらいのサイズ。中浴場ってところです。洗い場は6ヶ所で内シャワーは2基。石鹸等備品は無し。お湯は単純泉(弱アルカリ性低張性高温泉)。メチャクチャ熱かったので番台のおじさんに尋ねると、お湯は47~48℃だそうです。理由は50℃を超えて湧出している「株湯」といわれる源泉がすぐ隣にあるので、吉岡温泉館に流れ着く間に少し温度が下がるけれども、加水も加温もせずに(おじさん曰く「だから料金は200円に抑えられている」)源泉かけ流しにしているから47~48℃もあるんだそうです。
懐かしいピンクの公衆電話。10円ダイヤル式! 現役です。
吉岡温泉街の中心にある「株湯」。熱いお湯が勢いよく湧き出ています。妻曰く女性の湯治客さんで津山の方が居られたらしく、ここに来るようになって随分と調子が良いと喜んでいたそうです。さすが開湯1000年の霊泉!
また、立ち寄りたいと思いました。妻も気に入ったようです。
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