四国霊場参拝 by 車一人旅

2016年05月27日 08:09

24日~26日の2泊3日で、四国霊場1~36番と別格20霊場1~4番を自家用車で参拝してきました。車中泊を試みて1人遍路です。

初日は炎天下、2日目・3日目は土砂降りの中でのお参りとなりましたが、一人きりの良い時間を過ごすことができました。今回のメインは、初めてお参りさせていただく別格20霊場の参拝です。四国霊場と比べると圧倒的に参拝者が少なく静かな霊場でした。参拝者が少ないせいか、道中が険しくとても苦労しました(一一")。

四国別格二十霊場第一番札所 仏王山大山寺(ぶつおうざんたいさんじ:真言宗醍醐派)のご本尊は千手観世音菩薩様。細く急な道を車で登るのですが、なかなか大変です(゚Д゚;)。寺伝によると阿波国最初の仏法道場で、お大師様が唐恵果和尚より授かった千手観音様がご本尊となっているようです。左が本堂、右奥が大師堂。静寂に包まれた境内です(^_^)。

立派な山門をくぐると竹林を通る、お寺に続く急な石段があります(゚Д゚;)。汗が噴き出ました・・・。

本堂前にある「力餅」。江戸時代徳島藩主蜂須賀家は家臣に大鏡餅を担がせ力自慢を競わせたそうで、現在でも毎年1月第3日曜日に「力餅」と呼ばれる、大鏡餅(86キログラム)を載せた三方(合計169キログラム)を抱えて歩く距離を競う行事が行われています。

国別格二十霊場二番札所 東明山童学寺(とうめいざんどうがくじ:真言宗善通寺派別格本山)のご本尊は薬師如来様。お大師様が幼き頃この地にて「いろはうた」を創作したと伝わります。お大師様学問所として学業成就で有名です。

童学寺大師堂には稚児大師の扁額が揚げられています。

本堂と大師堂の間には歓喜天堂があり、歓喜天道前の石灯籠は町指定有形文化財の「切支丹灯籠」です。見にくいけれども、竿石が、なんとなく、十字架になっています。

初日は、四国霊場1~11番、17番、別格1~2番をお参りして四国霊場12番焼山寺駐車場にて車中泊。さすが焼山寺!駐車場奥はヘリポートになっています(゚Д゚;)。駐車場奥まで入らないから初めて気づきました。

慈眼寺への途中に落差60mを誇る「灌頂ヶ滝」があります。上まで登りましたが、素晴らしいの一言!灌頂ヶ滝の最上部には興教大師覚鑁(こうきょうだいし かくばん)上人作と伝わるお不動様がお祀りされています。ここの足場はかなり危ういです(゚Д゚;)。

四国別格二十霊場三番札所。月頂山宝珠院慈眼寺(げっちょうざんほうじゅいんじげんじ:高野山真言宗)のご本尊は十一面観世音菩薩様。お大師様が四国巡錫中に邪気漂う鍾乳洞を見つけ、その法力を持って邪気である悪龍を閉じ込めたとされ、別名「穴禅定の寺」として有名です。右が本堂、左が護摩堂。ご住職様に沢山お話を伺うことができました(^_^)。

慈眼寺本堂へは護摩堂横を抜け駐車場を抜けて、山道を1キロ程、15分くらい進みます。うっかり近くにあると思って向かうと、かなりしんどい・・・(゚Д゚;)

赤い鉄柵が穴禅定への入り口。完全予約制。中は暗くてかなり狭いらしく、太めの方は入れないそうです(゚Д゚;)。私は今回は入りませんでしたが、ぜひ体験したいものです。・・・入れるかな・・・(一一")。私がお参りした時には、8人がちょうど出てこられ、次に2名が入られ、本堂で1人待機されていました。

左奥が本堂。もうブレブレ・・・。

慈眼寺への途中にある「雄淵(おんふち)」。この上品な小滝まで車道から徒歩30秒w。綺麗です。ちょうど雨が小降りになり、緑が鮮やかです(^_^)。雄淵の下流、車道の傍に「雌淵(めんふち)」という淵があります。

雄淵雌淵にある現代アート(´・ω・`)。説明板に「淵神の塔」とありました。

四国22番平等寺さんでは本堂落慶で御開帳となっていました(^_^)。お薬師さんがご本尊。

四国別格二十霊場四番札所 八坂山八坂寺(やさかざんやさかでら:高野山真言宗)のご本尊はお大師様。鯖大師、鯖大師本坊という名前のが有名です。その昔お大師様が馬子に塩鯖を求めたのにそれに応じなかったため馬が苦しみ、驚いた馬子は塩鯖を差し出しました。その塩鯖をお大師様がお加持の後に海へ放つと元気に泳いだといわれ、馬子はそのままお大師様の弟子になったと伝わります。

 

鯖大師本坊の大師堂には鯖の石像。このお大師様は鯖を持つ立像です。3年間の「鯖断ち」をすると願いが叶うとされ、大師堂内には沢山の鯖断ち願掛けの絵馬が奉納されていました。

国道55線沿い、最御崎寺へ向かう途中にある「御厨人窟(みくろど)」は、お大師様が虚空蔵求聞持法を修された洞窟です。求聞持法結願の朝、明星が口飛び込み悟られ、その眼前に広がる空と海から「空海」の名を得たと伝わります。

実は、ここへは大学生のころ、自転車旅行で立ち寄っており、それこそ20年ぶりに立ち寄る事が出来ました。現在では残念ながら落石入ることができませんでした。当時高知東端の甲浦港に大阪南港よりフェリーで渡り、朝日を見ながら国道55号線をひたすら自転車で走りました。貧乏旅行のテント泊でしんどかったけど楽しかった大切な思い出です。

2日目は、四国霊場12~23番、別格3~4番をお参りしして、一路四国霊場24番最御崎寺へ。最御崎寺の駐車場にて車中泊。

3日目は四国霊場24~37番までをお参り。四国霊場31番竹林寺さんではスイレン花がキレイに咲いていました(^_^)。雨が酷く、心も穏やかでなくなったので、今回はこれにて了。また日を改めて一人お遍路です。

別格20霊場は初めてのお参りさせていただきましたが、お参りさせていただいた4つの霊場全てで、丁寧にお話を聞かせてくださいました。四国霊場とはまた違った雰囲気のある霊場で、金剛頂寺住職が「別格霊場もええよ」とよく言っている理由が分かりました。車中泊も2泊してみて色々と思うところもあるので、工夫してみようと考えています。

今回のお遍路で、とある札所にて専学でご指導いただいた寮監先生に久々にお会いしました。出来が悪かったせいかw私を覚えて下さっており、同期クンたちの近況報告で楽しい時間を過ごすことができました。皆第一線で頑張っているようです。

 

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