四国八十八ヶ所お遍路⑩
2015年02月02日 23:32今日は勝田交通さんでのお遍路でした。今回で10回目、81番~88番へとお参りし、いよいよ結願となりました。
朝5時30分に善男善女26名で出発。札所番通り81番~88番をお参りさせていただきました。一日中冷たい風が吹く中でのお参りとなりましたが、どの札所もお参りは少なく、スムーズに移動することが出来ました。やっぱり、寒いと団体でのお参りも少ないようです。
白峯寺山門は高麗形式の門の左右に2棟の塀を連ねた珍しい堀重門。棟数が七つあるので七棟門。
四国霊場第八十一番札所 綾松山洞林院白峯寺(真言宗御室派別格本山:千手観音)さん本堂。
白峰寺大師堂。
保元の乱で敗れた崇徳天皇はこの地で失意の中で没しました。この頓証寺殿は上皇の慰霊のために建てられました。石像は讃岐三大天狗の相模坊(さがんぼう)。小僧さんが木綿豆腐のお遣いに出たら、絹豆腐を持たせたという優しい言い伝えがあります。
四国霊場第八十二番札所 青峰山千手院根香寺(天台宗単立:千手観音)さん本堂。
根香寺さんの本堂は回廊を抜けてお参りします。回廊には全国の信者さんから納められた3万体以上の観音様がお祀りされています。
樹齢1600年ともつたわるこの大木は白猴欅(はっこうけやき) といわれ、縁起になった智証大師円珍を助けた白いサルが現れたとされる霊木。残念ながら枯れてしまいました。
今日は天気は良いのですが風が冷たい(゚Д゚;)。手水は氷が張っていました(゚Д゚;)。根来寺さんの大師堂を撮るの忘れてた・・・(゚Д゚;)。
四国霊場第八十三番札所 神毫山大宝院一宮寺(真言宗御室派:聖観音)さん本堂。讃岐の国一宮の別当寺として大いに栄えました。
一宮寺大師堂。
一宮寺さんには「地獄の窯」とよばれる「穴薬師」があります。お大師様が戒めの為に作られたと伝わり、この石の扉に頭を入れると新境地が開くとか。性悪な者は頭が抜けなくなるそうです。
一宮御陵。鎌倉中期宝治元年(一二四七)建立の三基の宝塔。讃岐の国一宮田村神社の祭神である孝霊(こうれい)天皇・百襲姫命(ももそひめのみこと)・五十狭芹彦命(いそさせりひこのみこと)の供養塔と云わります。
四国霊場第八十四番札所 南面山千光院屋島寺(真言宗御室派准大本山:千手観音)さん本堂。国重文のどっしりとした風格ある本堂です。朱色がいい感じ。
鉄湯船。カエルが支えています。
屋島寺大師堂。
「平成狸合戦ぽんぽこ」にも出演した「屋島の禿狸」こと「太三郎狸」は蓑山大明神として全国からお参りがあります。佐渡の団三郎狸、淡路の芝右衛門狸、屋島の太三郎狸は日本三名狸とされるそうです。
八栗寺へはケーブルカーで登山。
四国霊場第八十五番札所 五剣山観自在院八栗寺(真言宗大覚寺派:聖観音)さん本堂。
八栗の聖天さんとして全国からお参りのある、お大師様作と伝わる歓喜天をお祀りする聖天堂。昨日2月1日が「八栗聖天の大根祭り」だったそうです。
八栗寺大師堂。御開帳されており拝顔できました(^_^)。
四国霊場第八十六番札所 補陀洛山清浄光院志度寺(真言宗善通寺派:十一面観音)さん本堂は国重要文化財。大きな本堂です。
志度寺大師堂。
藤原不比等と地元の海女(海士)の忘れ形見、藤原房前が母のために建立したと言われる「海士の墓」。ちょっと分かりにくいかも。
長尾寺さんの仁王門は寛文10年(1670年)建立。三つ棟木という珍しい工法でマニアにはたまらないのだとか・・・(゚Д゚;)。仁王像は、志度浦で作ったもののからここまで運ぶ者がおらず、住職が祈願するとここまで歩いて来たと言う伝説があります。
国重要文化財の経幢(きょうどう)。元冦の役出征将兵の霊を慰めるために建てられたもの。東側は鎌倉弘安9年(1286年)の銘有。
西側は鎌倉弘安6年(1283年)の銘有。
四国霊場第八十七番札所 補陀洛山観音院長尾寺(天台宗別格本山:聖観音)さん本堂。
幾多の戦火より難を逃れた本尊は、讃岐の国の主な観音像七躯の中でも随一だとして、高松藩主松平頼重により「当国七観音随一」とされました。大きな扁額です。
長尾寺大師堂。静御前剃髪塚の写真を撮り忘れてる・・・(-_-;)。
ひっそりと建つ東門。栗林公園の北側にあった正門(延享年間建築)を大正2年に払い下げを受けて、忠実に再現移築したもの。その当時はこれが正門だったそうです。
四国霊場第八十八番札所 医王山遍照光院大窪寺(真言宗大覚寺派:薬師如来)さん本堂。ご本尊は県指定文化財。礼堂、中殿、奥殿(多宝塔)から成り、本尊薬師如来は薬壺でなく水晶で出来たホラ貝をお持ちだそうです。
「薬」の字の右が無いのは・・・何か意味があるのかな・・・?
大窪寺大師堂。
「宝杖堂」(ほうじょうどう)には、金剛杖がたくさん奉納(有料)されています。宝杖堂の手前は原爆の火。
おとなしく座る野良。お土産店でも可愛がられているようです。
勝田交通さんのお手伝いをさせていただきながら、今回無事に結願となりました。十回目の方もおられれば初めての方もおられます。私がお手伝いをさせていただく巡拝では、お勤めが本義ですが、境内の散策や観光にも時間を使ったつもりです。何度もお参りできる方ばかりではないので、一度に盛りだくさんな行程になりお疲れの方もおられたかも知れません。それでも、厳しいだけのお参りよりも「楽しいお参り」でありたいと思います。
多くの方にたくさんのご指導をいただきました。特に、何度もお参りをされている方からは語句の説明についてや境内の説明に沢山のご指導をいただき、沢山の事を学ぶことが出来ました。拙い先達で、お手伝いにもなりませんで、頼りないなあと感じられたかもしれません。皆さんからいただいた御指導で、マル秘ノートが真っ赤になるほどですw。しかしこれは私にとって財産であり、何物にも代えがたいご縁の賜物であり、お大師様にお導きをいただいた証です。いただいたご縁には感謝以外の言葉はありません。お遍路に参加くださったみなさん、大変にお世話になりました。良いご縁をいただき、ありがとうございました。
次回、高野山への御礼参りとなりますが、何かスペシャルな特典が付けられるよう、工夫をしたいと思います。
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