四国八十八ヶ所お遍路⑤

2014年07月07日 23:47

あいにくの雨でしたが、今日は勝田交通さんの四国八十八ヶ所お遍路のお手伝いに行かせていただきました。全12回の内、8回目です。今回は日帰りで、60番横峯寺から65番三角寺までの6ヶ寺を打ちました。梅雨時分で雨は仕方ないのです。

朝6時に出発し、いつものように各所で皆さんと合流すると、次第にバス車内は賑やかになり、元気よく車内でのお勤め。岡山県内の雨は小雨でしたが、瀬戸大橋を渡り高松自動車道に入ると、速度規制のかかるような激しい雨となり、驚きました(゚Д゚;)。

午前中に60番、61番に、午後から63番~65番とお参りさせていただきましたが、午前中は雨も小雨になり晴れ間ものぞいて傘も不要だったのですが、午後からは土砂降りとなりました。大雨のせいでゆっくり観光とはいきませんでしたが、私たち以外は数名のお参りのみでしたので、静かにお勤めをすることができました。

バスがすれ違えないので、山の下で小型に乗り換えて駐車場まで移動。お一人、歩き遍路をされている方とすれ違いました。道中の安全と、無事結願を祈っています。上の駐車場から望む雲海。横峯寺は、香川の雲辺寺・徳島の焼山寺に次ぐ三番目の標高に位置する関所寺です。

上の駐車場からさらに細い参道を歩くと横峯寺です。横峯寺の手前には、妻白大明神という商売繁盛の明神様が居られます。

四国霊場第60番札所『石鈇山福智院横峯寺(大日如来:真言宗御室派)』本堂。「星ヶ森」へは本堂前の階段を下りて未舗装の山道を数百mほど奥へ進むと着きます。今回は足元が悪いので見送りです。

本堂横には、右手に剣、左手に星供の巻物をお持ちになっている、星供大師石像があります。

横峯寺大師堂。

わりと急で、長く細い参道を登って駐車場へ。脇の紫陽花が鮮やかな色で目に鮮やかでした。紫陽花は、雨露にしっとりと濡れているのが、美しいですねぇ(*´▽`*)

四国霊場第61番札所『栴檀山教王院香園寺(大日如来:真言宗御室派系単立)』本堂兼大師堂の大聖堂。近代的なPC工法による4階建ての2階造り。1階が講堂、2階は800席以上を誇る本堂兼大師堂です。四国霊場でも屈指の縁起がある古刹であり、子安大師としてその名は海外まで知られています。

四国霊場第62番札所『天養山観音院宝寿寺(十一面観世音菩薩:高野山真言宗)』本堂。仏教に篤く帰依し、多くの福祉事業に取り組み、亡き夫の遺品整理に正倉院を建立した光明皇后(聖武天皇妃)に敬意を表し、その姿をかたどった十一面観世音菩薩像を、お大師様が彫み、ご本尊とされました。

宝寿寺大師堂。この頃から雨が強くなりました(>_<)。

四国霊場第63番札所『密教山胎蔵院吉祥寺(毘沙門天:真言宗東寺派)』本堂。四国霊場で唯一、毘沙門天を本尊としています。脇には奥さんの吉祥天、お子さんの善膩師童子の三体がお祀りされています。本尊毘沙門天は「米持ち大権現」として農家の信仰を集めています。

吉祥寺大師堂。

吉祥寺境内、本堂の正面に「成就石」があります。本堂正面から目を閉じて石まで歩き、石に開いている穴に金剛杖が入れば、万願成就と言われています。本堂正面から少し横にそれているのがミソかな。込み合っているときは譲り合ってしましょう(^_^)。

四国霊場第64番札所『石鈇山金色院前神寺(阿弥陀如来:真言宗石鈇派総本山)』本堂。世界遺産の富士山、鳥取県の霊峰大山と同じく日本七霊山に数えられる、西日本最高峰の霊峰石鎚山麓に位置する修験道の本拠地。ちょうど石鎚山の山開き中(7月1日~10日)で、SAやPAですれ違うバスに「石鎚山山開きツアー」と記してありました。

前神寺大師堂。西條藩主松平家の信仰を受けて、寺紋は「葵の御紋」です。読みは同じでも、山は石『鎚』山、お寺の山号は石『鈇』山。なんでだろう。

四国霊場第65番札所『由霊山慈尊院三角寺(十一面観世音菩薩:高野山真言宗)』本堂。菩提の道場伊予の国最後の札所。子安観音で有名です。三角寺の由縁は、お大師様が三角の護摩壇を用いる調伏護摩を修されたと伝えられるためです。

三角寺大師堂。この頃の雨がMAX(゚Д゚;)。

三角寺の境内には三角の池があり、ここが護摩の跡地と伝わります。その池に建つ弁天堂(右)と、池の畔に建つウオノメ・イボに効く薬師堂(左)。深緑に紫陽花が鮮やかです。桜の巨木が有名な桜の名所でもあります。

客殿の中門が開けられていました。ん~いい雰囲気です(≧▽≦)。子安観音の杓子はここから入るのかな?

同行二人の金剛杖。

沖縄地方に最大級の警戒警報が出ました。宮古島伊良部には学生時代以来20年近くお世話になっているダイビングショップがあります。心配です。

 

—————

戻る