四国八十八ヶ所お遍路④

2014年06月03日 23:12

昨夜は足摺市内で泊。夕食後に「折り紙教室」開催したところ、女性の参加者さんが全員参加してくださるという大盛況ぶりを呈し(^_^)、張り切って折り紙をしたために、グッタリとしてしまいました(-""-)。

あいにくの雨模様となり、さらには同じ宿に宿泊した他のお遍路団体さんも同じ順路で札を打つということが判明し、対策会議w。他の大人数な団体さんが融通し合って下さり、私たちは札順で打つことができる様になりました。ご配慮いただきありがとうございます。個人でのお遍路さんや地元の皆さんに迷惑がかからないように、札所が込み合わないよう時にはこういった事もあります。お互い様の譲り合い精神です(^_^)。

朝7時15分に足摺市を出発。小雨降る中でしたが、伊予の国「菩提の道場」へと進んでいきました。今日は、第40番観自在寺→第41番龍光時→第42番佛木寺→第43番明石寺と打ちました。

第40番札所観自在寺の副住職さんは私と専学の同期です。私は「卒業させてやるから早く出ていけ」と言われたクチですがw、彼は「宗務総長賞」という名誉ある立派な賞を受けて卒業されました。一時本山金剛峰寺の法会課で勉強をしていましたが、自坊へ戻って副住職をお勤めになられています。今回、ご縁をいただき四国お遍路のお手伝いをさせていただいているで、彼に「ぜひ法話を」とお願いさせていただいたところ、快く引き受けてくださいました。いやぁありがたないなぁ(^_^)。

 

第40番札所『平城山 薬師院 観自在寺(真言宗大覚寺派:薬師如来)』本堂。ご住職様にもお会いすることができご挨拶をさせていただく機会をいただきました。さらには先月特別開帳を済ませたばかりなのに、右脇侍を御開帳くださいました。いやぁ本当にありがとうございます。お心遣いに深謝申し上げます。お忙しい中でのお接待に私はもちろん、みなさん大興奮でした!

観自在寺大師堂。この時が一番の大雨(>_<)

褊衫に如法衣という衣帯の副住職。今日は特別に、副住職の法話をいただきました。専学に入る前の心境、そのように感じておられたとは、さすがです。穏やかな口調が聞く者の心を惹きつけます。とても良いお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。

観自在寺ご住職のご高配をいただき、大師堂内で記念写真を撮らせていただきました。とても貴重で素晴らしい時間をいただくことができたのもの、お大師様のお導きであり、副住職の人徳ですなぁ(^_^)

観自在寺大師堂は四国霊場のお砂踏みができるようになっています。

第41番札所『稲荷山 護国院 龍光寺(真言宗御室派:十一面観音)』本堂。元々四国霊場の総鎮守として開創された神仏習合を色濃く残す古刹。山門は石造りの鳥居です。今の本堂は神仏分離以降であり、旧本堂は石段上の社。

旧本堂石段下に建つ龍光寺大師堂。

第42番札所『一か(王偏に果)山 毘盧遮那院 佛木寺(真言宗御室派:大日如来)』本堂。縁起にちなみ牛馬の守り仏として農家の篤い信仰を受け、闘牛関係者にも広く知られています。本堂横には「家畜堂」という小さなお堂がありますが、牛馬の置物などが沢山おさめられています。

佛木寺大師堂。平日で、しかも団体参拝の融通の結果、境内はとても静かな空間でした。各札所では、なかなかお堂正面でお勤めをすることができないのですが、こちらでは大師堂の正面でお勤めをさせていただくことができました。

佛木寺の鐘楼堂。全国にも数ヶ寺しかないといわれる茅葺の鐘楼堂。2014年に新しくカヤを葺き替えたそうですが、堂自体は300年以上の歴史があります。

第43番札所『源光山 円手院 明石寺(天台寺門宗:千手観音菩薩)』本堂。元々の山号は「光山」とされていたそうですが、源氏の篤信を受け「源光山」とされたそうです。平家と源氏の物語は有名ですが、寺伝として残る池の禅尼と源頼朝の話は、池の禅尼の深い母性を、頼朝のあっぱれな男気を、それぞれ知る話だとおもいます。昔の人は立派だなぁ(*´▽`*)。天井絵があります。

明石寺大師堂。元々は御詠歌に詠まれるように「あげいしじ」と呼ばれていたそうで、今でも地元の方は「あげいいさん」と親しみを込めて呼ぶそうです。立派な社殿もあり、空気の澄んだ境内でした。

43番明石寺に残る「へんろ道」。今でもここを歩いてお遍路をされる方が居られるそうです。

43番明石寺での納経に90分ほどかかり(゚Д゚;)、帰路に就くのが随分と遅くなってしまいました。納経が遅くなるのは仕方のない事だと思います。お遍路中に起こることは、全てお大師様のご縁と言われています。ぜ~んぶひっくるめてお遍路です。お遍路を「してやってる」訳でもないし、「させられている」訳でもありません。自らの気持ちでお遍路を「させていただいてる」のですから、何事もありのまま受け入れる気持ちが大切だなあと感じます。納経所の皆さん、お疲れ様でした。

岡山から一番遠い地域のお遍路も打ち終わり、一山超えた感があります。次回は7月7日に日帰りお遍路です。申し込みは勝田交通(津山市上河原)さんへ!

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