四国八十八ヶ所お遍路③
2014年06月02日 23:08今日から一泊二日の日程で四国お遍路のお手伝いに行かせていただきました。昨日の西大寺での柴燈護摩供は30度を超える快晴でしたが、今日は曇天です。こればっかりは仕方がないなぁ。そろそろ梅雨入りか?
朝5時30分に定刻出発。今回は土佐の国~伊予の国を打ちましたが、岡山からはもっとも移動距離が長く、札所間の距離も最長となるなど、バスに揺られている時間の方が長いお遍路となりました(゚Д゚;)。
第35番清滝寺→第37番岩本寺→第39番延光寺→第38番金剛福寺と打ち、足摺市内で泊。曇天のまま、なんとか天気がもってくれて助かりました。
第35番札所『医王山 鏡地院 清滝寺(真言宗豊山派:薬師如来)』本堂。唐破風には干支の方位版があります。山門に龍の絵があるのですが、今回は都合で見ることができませんでした。
清滝寺大師堂。本堂の並びにあり、とても堂々とした大師堂でした。
清滝寺名物『薬師如来の戒壇巡り』。真っ暗の上に段差があり一人がようやく通れるほど狭いです。壁に手を添えてゆっくり歩くことをお勧めします。
今回の歩き遍路。駐車場からほんの数百mですが・・・歩きました(´・ω・`)
第37番札所『藤井山 五知院 岩本寺(真言宗智山派:不動明王、聖観音、阿弥陀如来、薬師如来、地蔵菩薩)』本堂。日本で唯一、五体のご本尊様が居られるとっても珍しいお寺です。本尊開扉は60年に一度らしく、次回予定は2060年らしい(゚Д゚;)。
岩本寺の本堂天井絵。全国から575枚が公募で集まったそうです。自画像とか花鳥風月、さらにはマリリンモンローも描かれています。とても華やかです。境内のすぐ横に土佐くろしお鉄道が通っています。私たちが境内の手水舎に着いた頃ちょうど電車が通り過ぎていきました。
岩本寺大師堂。高野山開創記念事業として御開帳していただいています。ご本体の矢負い地蔵は納経所奥の広間で自由に拝観できます。
名もなき遍路の願い石。歴史を感じます。
「波の下にも都はございます」で有名な安徳天皇と建礼門院、平時子の三神がお祀りしてある水天宮。とても小さな社で、境内にひっそりとたたずんでいました。
第39番札所『赤亀山 寺山院 延光寺(真言宗智山派:薬師如来)』本堂。赤い亀が梵鐘を背負って帰ってきたという伝説のあるお寺です。
延光寺大師堂。
境内のちょっと奥にある「眼洗い井戸」。お大師様が錫杖で地面をつくと湧き出てきたという霊泉で、眼病に効くとされる。
亀の伝説にちなんで、御朱印も「亀」「鐘」となっています。ここと対になるのが第20番札所鶴林寺の「鶴」の御朱印です。「鶴」と「亀」でめでたいのです。
第38番札所『蹉跎山 補陀洛院 金剛福寺(真言宗豊山派:三面千手観音菩薩)』本堂。37番岩本寺から38番金剛福寺までが四国お遍路最長区間の約80キロ!徒歩だと2日はかかるらしい(゚Д゚;)。仁王門には嵯峨天皇ご宸筆と伝わる扁額が揚げられています。山号の蹉跎山(さださん)の「蹉」と「跎」は共に「つまづく」という意味です。・・・バスで来てもしんどかったなぁ(゚Д゚;)
金剛福寺大師堂。手ブレしてる(>_<)。この足摺岬は、大学生の時に貧乏自転車旅行で訪れて以来、柏島ダイビングのついでに立ち寄ったりと、かなり来ています。・・・まさかこんなに足摺に縁があるとはなぁ・・・。
今日はとにかく移動時間が大変でした。バスに揺られ続けるのもしんどいわけで・・・。でも車窓からは、歩き遍路の方を沢山お見受けしました。それぞれの思いをもって歩かれているお遍路さんの無魔成満を願っています。
土佐の国での札打ちはこれにて了。明日からは伊予の国「菩提の道場」です。
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