四国八十八ヶ所お遍路①

2014年05月12日 23:25

今日は勝田交通さんにお声をかけていただいて、四国八十八ヶ所お遍路の先達をさせていただきました。先達と言っても、私の場合はお遍路をされる皆さんのお手伝いにもなりませんが・・・。勝田交通さん主催の四国八十八ヶ所お遍路の企画は全12回の第5回目で、今回は土佐国(高知県)の第24番札所最御崎寺さんから第34番札所種間寺さんと第36番札所青龍寺さんの12ヶ寺を、1泊2日の行程でお参りさせていただきました。

朝5時30分、津山市上河原の勝田交通さんを出発。車中では、お遍路道中の交通安全と皆さんの無魔成満を願ってお勤めをさせていただきました。初めてお遍路に出られる方から、四国霊場公認の先達さんをはじめ、何順もされているベテランお遍路さんまでが参加され、私は現場の作法を身をもって体験させていただくことのできたとても勉強になったお遍路でした。

高知県では終日が大雨でしたが、私たちがお寺でご法楽を上げさせていただいている時には余り雨は降らず、バスの移動時に大雨という、とても不思議でありがたいおかげをいただくことができました。初日は24番~29番までの6ヶ寺をお参りさせていただきました。土佐国の霊場は「修業の道場」と言われるくらい、札所の間が遠く、山々を登る霊場ばかりです。今日お参りしたお寺は全て急な石段を登った先にあり、雨も重なり、本当に大変でした・・・。高知市内で今夜は泊。

 

四国八十八ヶ所霊場第24番札所『室戸山明星院最御崎寺(真言宗豊山派:虚空蔵菩薩)』。雨で霧が出ており、とても厳かな雰囲気でした。足利尊氏により土佐の国の安国寺(聖武天皇が各国に国分寺、足利尊氏が各国に安国寺)とされました。本堂横に「くわずいも」があります。通称は東寺(ひがしでら)。

第24番大師堂。

バイクでお遍路されているのはなんと女性でした。雨の中の道中どうぞお気を付けください。

もの凄い急な石段を上がると・・・(途中に土佐藩普請奉行であった一木権兵衛政利を祀る一木神社があります。港湾工事の無事竣工を自身の命を約束して願い、工事完了後に自刃したと伝えられる。・・・実は痛風(゚Д゚;)を嘆いたという説もあるようです。)

四国八十八ヶ所霊場第25番札所『宝珠山真言院津照寺(真言宗豊山派:梶取延命地蔵)』です。航海の安全祈願で有名です。

第25番大師堂。この頃が雨降りMAXでした(゚Д゚;)。

 

大草鞋が奉納されている立派な仁王門をくぐると・・・

四国八十八ヶ所霊場第26番『龍頭山光明院金剛頂寺(真言宗豊山派:薬師如来)』です。偶然、金剛頂寺という寺名が同じですw。寺伝では高知の金剛頂寺さんは大同2年(807年)、鏡野町の金剛頂寺が大宝3年(704年)となるようです。通称は西寺(にしでら)。

7第26番大師堂。お大師様が背負って巡錫されたという日本唯一無二の『金銅旅壇具一括』は国の重文であり、金属でありながらその薄さは向こうが透けて見える程だそうです。

階段脇は、シャクナゲは咲き終わっていましたが、雨上がりの緑が目に鮮やかでした。ここもまた長い石段を登ります。大きな石垣はどうやって運んで積み上げたのでしょう。

四国八十八ヶ所霊場第27番札所『竹林山地蔵院神峯寺(真言宗豊山派:十一面観世音菩薩)』。三菱財閥創始者である岩崎弥太郎のお母様は息子弥太郎の出世開運を祈願して、現在の安芸市より片道20キロを素足で21日間通い続けたという逸話があります。弥太郎生家から神峰寺までバスで40分くらいかかる距離を裸足で21日間も通うとは(゚Д゚;)スゴイ!

四国八十八ヶ所霊場第28番札所『界山高照院大日寺(真言宗智山派:金剛界大日如来)』。あ~大師堂の写真撮り忘れてる・・・(-""-)。お大師様が楠の木に爪で彫られたという「爪彫り薬師」は残念ながら台風で倒壊したそうですが、その霊木は首から上の病に霊験があらたかとされています。

四国八十八ヶ所霊場第29番札所『摩尼山宝蔵院国分寺(真言宗智山派:千手観音菩薩)』聖武天皇が各国に国分寺を、足利尊氏が各国に安国寺を建立しています。1922年(大正11年)には境内全域が国の史跡に指定されており、とても綺麗な境内です。大師堂の前には『酒絶ち地蔵』があります。本堂の左に大師堂があるのですが、ここでも写真を撮り忘れてる(>_<)。

 

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