四国八十八ヵ所 その4

2015年10月07日 19:31

10月5~6日の一泊二日で、四国お遍路へ。いつも声を掛けてくださる勝田交通さん主催の「四国八十八ヵ所巡拝」のお手伝いをさせていただきました。毎月第一月曜日出発、全15回で今回は第5回目。善男善女11名で第24番~34、36番札所の12ヶ寺を打ちました。

四国お遍路では土佐の霊場を「修行の道場」と呼びます。札所間の距離も長く、石段を登るのも多く、なかなか堪えますw。

四国霊場第24番札所 室戸山 明星院 最御崎寺(むろとざん みょうじょういん ほつみさきじ:真言宗豊山派)は虚空蔵菩薩様がご本尊。お寺には「お大師様の七不思議」の伝承があり、これはそのうちの一つ、叩くと鐘のような音が鳴る『鐘石』。

四国霊場第25番札所 宝珠山 真言院 津照寺(ほうじゅざん しんごんいん しんしょうじ:真言宗豊山派)は地蔵菩薩様(楫取延命地蔵尊)がご本尊。航海の安全を願ったお寺だけあって港を一望できる高さです。

四国霊場第26番札所 龍頭山 光明院 金剛頂寺(りゅうずざん こうみょういん こんごうちょうじ:真言宗豊山派)は薬師如来様がご本尊。石段に次ぐ石段です。室戸岬で東西に向かい合う為に24番最御崎寺を「東寺」、26番金剛頂寺を「西寺」とも呼びます。

四国霊場第27番札所 竹林山 地蔵院 神峯寺(ちくりんざん じぞういん こうのみねじ:真言宗豊山派)は十一面観音様がご本尊。天照大神をお祀りする神峯神社が隣接。神仏分離令から苦難の末の再興です。

四国霊場第28番札所 法界山 高照院 大日寺(ほうかいさん こうしょういん だいにちじ:真言宗智山派)は金剛界大日如来様がご本尊。5日のお参りはここまで。ちょうど17時でした。

四国霊場第29番札所 摩尼山 宝蔵院 国分寺(まにざん ほうぞういん こくぶんじ:真言宗智山派)は千手観音様がご本尊。コケラ葺きの本堂(金堂:国重文)が素晴らしい!杉苔も美しい!

四国霊場第30番札所 百々山 東明院 善楽寺(どどざん とうみょういん ぜんらくじ:真言宗豊山派)は阿弥陀如来様がご本尊。境内の石の手水鉢を支えるのは天邪鬼。

四国霊場第31番札所 五台山 金色院 竹林寺(ごだいさん こんじきいん ちくりんじ:真言宗智山派)は文殊菩薩様がご本尊。奇跡的に参詣者が私達のみというタイミングだったの善男善女11名で記念写真。去年は境内がごったがえしていたのに、今年はどこのお寺も静かです(^_^)。

四国霊場第32番札所 八葉山 求聞持院 禅師峰寺(はちようざん ぐもんじいん ぜんじぶじ:真言宗豊山派)は十一面観音様がご本尊。土佐藩歴代藩主は参勤交代で浦戸湾を出航する際には航海の無事を祈願したと伝わります。境内からの太平洋。

四国霊場第33番札所 高福山 高福院 雪蹊寺(こうふくざん こうふくいん せっけいじ:臨済宗妙心寺派)は薬師如来様がご本尊。境内には坂本龍馬の通った剣術道場日根野道場で剣術師範だった土居夫妻のお墓があります。

四国霊場第34番札所 本尾山 朱雀院 種間寺(もとおざん すざくいん たねまじ:真言宗豊山派)は薬師如来様がご本尊。境内の子安観音堂には、安産祈願の「底の抜けた柄杓」が奉納されています。

四国霊場第36番札所 独鈷山 伊舎那院 青龍寺(とっこさん いしゃないん しょうりゅうじ:真言宗豊山派)は不動明王様(波切不動尊)がご本尊。秋晴れの快晴の中、石段を踏みしめながらお参りします。

今回のお遍路では錦の納め札をいただきました。この大先達さんは、東日本大震災でお仲間3名が未だ行方不明だそうです。「悲しみが癒えることは無い。お遍路は同行二人。でも俺は同行五人だな」と笑顔で言われたその言葉に私は何も出来ませんでした。

土佐国の一泊二日のお遍路は、事故もなく無事にお参りをすることが出来ました。偏に、善男善女11名の篤信の賜物であり、仏様のご加護であり、お大師様のお導に違いありません。色々なご縁をいただき、自身の非力を感じ、全てをひっくるめて、感謝の一言ですm(_ _)m。

 

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