四国八十八ヵ所 その3

2015年09月08日 09:34

昨日は四国お遍路へ。いつも声を掛けてくださる勝田交通さん主催の「四国八十八ヵ所巡拝」のお手伝いをさせていただきました。毎月第一月曜日出発、全15回で結願の予定です。今回は全15回の内第4回目、ちょっと早目の朝5時に出発となり、16名の善男善女で第17番~23番札所までを打ちました。 

前回8月3日のお遍路には、私は盆行助法で参加できませんでしたので、金剛頂寺住職がお手伝いへ。都合で予定していた17番井戸寺さんをお参りできなかったそうなので、今回は17番井戸寺さんからお参りでした。

四国霊場第17番札所 瑠璃山真福院井戸寺(るりざん しんぷくいん いどじ:真言宗善通寺派)さんは、聖徳太子作と伝えられている七仏薬師如来様がご本尊。縁起となった井戸は日限大師堂の中にあります。覗き込んで姿が映れば長命だそうです。

四国霊場第18番札所 母養山宝樹院恩山寺(ぼようざん ほうじゅいん おんざんじ:高野山真言宗)さんは薬師如来様がご本尊。女人禁制であったためにお大師様御母堂玉依御前も立ち入ることができず、お大師様は17日間にわたり女人禁制を解く秘法を修され母を迎え孝行したと伝わります。

四国霊場第19番札所 橋池山摩尼院立江寺(きょうちさん まにいん たつえじ:高野山真言宗別格本山)さんは行基作と伝わる地蔵菩薩様がご本尊。「阿波の関所」であり「四国の総関所」として四国八十八ヶ所の根本道場としての名刹です。本堂横には黒髪堂があります。不倫の末に夫を殺めた後、自害も出来ず四国遍路に出たお京という女がこの寺にお参りした時、その髪の毛が逆立ち鐘の緒に巻き上げられて残ったという伝説のお堂。髪の毛の巻き付いた鐘の緒を見ることができます。

 

四国霊場第20番札所 霊鷲山宝珠院鶴林寺(りょうじゅざん ほうじゅいん かくりんじ:高野山真言宗別格本山)はお大師様作と伝わる地蔵菩薩様がご本尊。納経所の方が私の頭蛇袋を見て「専学何期生ですか?」と声を掛けてくださいました。専学を出るということは、こういうコトなのです。

四国霊場第21番札所 舎心山常住院太龍寺(しゃしんざん じょうじゅういん たいりゅうじ:高野山真言宗)さんは福徳智をお授け下さる虚空蔵菩薩様がご本尊。お大師様の24歳での著作である三教指帰(さんごうしいき)に記された阿國大瀧嶽にある「西の高野」と呼ばれる名刹。大雨の中でのお参りとなりましたが深山幽谷の雰囲気は満点。

四国霊場第22番札所 白水山医王院平等寺(はくすいざん いおういん びょうどうじ:高野山真言宗)さんは薬師如来様がご本尊。お大師様の掘られた井戸、鏡の井戸(弘法の霊水・白水の井戸)は万病に効くとの言い伝えがあり、大正昭和の時代に箱車でお参りされた足の不自由な方が全快したといわれ、その箱車が本堂に納められています。お大師様のご利益は大昔の話ばかりではないのです。

四国霊場第23番札所 医王山無量寿院薬王寺(いおうざん むりょうじゅいん やくおうじ:高野山真言宗別格本山)さんは薬師如来様がご本尊。四国随一の厄除け薬師として全国に知られています。山門には「不許酒肉五辛入界内」と記されています。肉酒はもちろん、野菜でも五辛(ニラ・ニンニク・ネギ・ラッキョウ・ノビル)は高野山真言宗では食することができません。

二組の寶性寺さんが今秋めでたく本堂落慶を迎えます。法会での丞仕、お練りでの饒(ニョウ:小さい手持ちのドラの様な音を出す仏具)の役をいただきました。滅多にない慶事での配役ですので、しっかり務められるようこっそり練習しておきます(^_^)。

天気予報通り、雨に打たれてしいました(-"-)。それでも無事に何事もなくお参りできたのは、皆さんの篤信の賜物であり、お大師様のおかげに違いありません。今回で「発心の道場」阿波の国を打ち終わりました。来月は「修行の道場」土佐の国です。

 

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