四国八十八ケ所お遍路⑧

2014年11月10日 23:12

今日は勝田交通さんで四国お遍路のお手伝いをさせていただきました。先月の日程が台風接近により今日に延期となり、行程が一月分順延となっています。

いつもの出発時間よりは随分ゆっくりした午前7時に出発。朝は濃霧でしたが次第に晴れ、日中は汗ばむ程の秋晴れとなりました。

今日の巡拝は、第66番札所巨鼈山千手院雲辺寺(真言宗御室派:千手観音) →第67番札所小松尾山不動光院大興寺(真言宗善通寺派:薬師如来)→第68番札所琴弾山神恵院(真言宗大覚寺派:阿弥陀如来)&第69番札所七宝山観音寺(真言宗大覚寺派:聖観音)→第70番札所七宝山持宝院本山寺(高野山真言宗::馬頭観音)の5ヶ寺をお参りさせていただきました。

四国霊場一の標高に位置する66番雲辺寺さんへはロープウェイにて登山。ギュウギュウです(゚Д゚;)。

ロープウェイ駅を降りると県境です。雲辺寺さんは住所は徳島県ですが、香川県の札所となっています。

参道には五百羅漢さんが居られます。

雲辺寺さん本堂。山門をくぐらずに奥へ進みます。

雲辺寺さん大師堂。山門を登るとこちらです。紅葉が見ごろです。下界が17度。山頂が9度。随分と空気が冷たいです(゚Д゚;)。

67番大興寺さん本堂。地元では山号にちなむ「小松尾寺」と親しまれています。最盛期には、真言宗塔頭二十四坊、天台宗塔頭十二坊が同じ境内にあり、真言宗と天台宗の二宗兼学道場としてその名を馳せました。

本堂に向かって左側が大師堂。

本堂向かって右側は天台宗第三祖智顗(チギ)さんを祀る天台大師堂です。天台大師堂は珍しいです。

大興寺本堂の彫刻は珍しく「手」が付いています。

お大師様お手植えの楠と栢木。中央のカヤの木が樹齢1200年、手前の注連縄がしめられている楠が樹齢700年とされています。

68番神恵院と69番観音寺は同一境内にあります。

69番観音寺本堂。私たち以外にも大型バス3台が乗り合わせた境内はお遍路さんでごった返してしまいました。なので私たちは69番観音寺からお参りをさせていただきました。

69番観音寺大師堂。69番札所はいづれも朱塗りです。

68番神恵院本堂。近代的なコンクリート造りです。声が良く響きます。

68番神恵院大師堂。大師堂の左隣は十王堂、その隣は太子堂です。

山門をくぐり石段を登ると見える鐘楼。天井の模様がスゴイ(゚Д゚;)

 

70番本山寺仁王門(重文)。西国霊場の様に見上げるほどの大きさではありませんが、どっしりとした構えです。山門、仁王門をくぐるときには一礼。

国宝の本山寺本堂。今日10日から23日まで前立佛の特別御開帳がなされます。四国霊場唯一の馬頭観音さんで、本尊さんはもちろん、前立佛も秘仏であり、本尊さんは開扉予定なしの絶対秘仏。なんと前立佛は100年ぶりの特別御開帳です。普段は入るとこのできない国宝の本堂に入らせていただき、前立佛(秘仏)の特別御開帳を拝観させていただけるとは、ありがたいなぁ(≧▽≦)

本山寺大師堂では五重塔に安置されている大日如来様などが仮安置されていました。これも偶然拝見させていただき、ありがたいなぁ(≧▽≦)。五重塔解体修理勧進のために仏様も頑張っておられます。

明治43年完成の五重塔。平安時代建立の塔を、当時の住職、頼富実毅(よりとみじっき)僧正が再建。盲目だった頼富僧正は四国59番国分寺を巡礼後、お大師様の霊験を受けて目が見えるようになり、この寺の住職となり、この恩に報いるため堂宇の復興をしたそうです。後に、京都勧修寺(真言宗山科派大本山:皇室と藤原家にゆかりの深い名刹)の門跡となられました。ちなみに、四国霊場では(31)竹林寺・(86)志度寺・(75)善通寺とこの本山寺の4ヶ所だけに五重塔があります。

本山寺納経所の野良猫(≧▽≦)

札所が香川県のため比較的岡山県からは近いので、今日は思った以上に津山へ早く帰ってくることができました。勝田交通さんの四国お遍路は回を重ねるごとに1人、2人と参加者さんが増えているそうです。ありがたいなぁ(^_^)。

先日壊れた古いパソコンのデータを抜き出してもらう依頼をしていましたが、データの抜き出しが無事完了したと連絡をいただきました。少々お高くついてしまいましたが、大切なデータが手元に届き一安心です。紙と違い、デジタルの恐怖とはコレだな(@_@;)

 

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