四国八十八ヶ所お遍路②
2014年05月13日 23:53昨日の大雨とはうって変わって今日は快晴!しかも最高気温が30度近くになるという、夏日の中でのお遍路となりました。30度近いというものの、風がそよぎ、とても心地よく過ごしやすく感じました。
今日は第30番札所の善楽寺さんから第34番種間寺さん、36番青龍寺さんをお参りさせていただきました。
第31番札所竹林寺さんでは高野山開創一二〇〇年に併せて特別御開帳がなされており、お勤めの後に希望者で拝観させていただきました。拝観料1000円ですが、高知一の名刹の本堂内陣に入らせていただき、さらに50年に一度の御開帳を拝見できるのはとてもとてもありがたいことです。本堂入堂前に役僧さんの説明をいただき、「なるほど~」と「へぇ~」を連発!説明だけでも聞く価値は大いにありです!あわせてお加持もしていただけます。
第32番禅師峰寺さんでは思いがけないお接待をいただきました。ありがとうございました。遍路道中の安全と無魔成満を願っています。
今回、勝田交通さんからお声をかけていただき、四国八十八ヶ所霊場の先達をさせていただきましたが、まだまだ勉強不足を痛感することとなりました。現場の作法、特に普段お勤めをしている勤行次第では「懺悔文→開経偈」なのですが、四国遍路の先達辞典には「開経偈→懺悔文」となっているようで、私は不勉強でいつもの通りだと思っていると、ベテランのお遍路さんから「四国遍路にはやり方がある」と厳しいご指導をいただきました。もちろん、おっしゃられていることのが正しいわけで、私の不勉強でご迷惑をかけることとなってしまいました。本当にお遍路さんのお手伝いもできない未熟者だと反省しています。ベテランお遍路さんには現場の作法をしっかり教えていただけてとても勉強になりました。
m(_ _)m
四国八十八ヶ所霊場第30番札所『百々山東明院善楽寺(真言宗豊山派:阿弥陀如来)』。オリジナルのピンバッジの販売をされおられ、思わず購入しちゃいました。・・・2種類どちらも購入すれば良かったなぁ(>_<)。
第30番札所大師堂。
善楽寺は土佐国一宮土佐神社の別当寺として建立されました。なので善楽寺のすぐ隣に土佐神社があります。お寺とは全く違う静けさがあります。
四国八十八ヶ所霊場第31番札所『五台山金色院竹林寺(真言宗智山派:文殊菩薩)』。土佐国の霊場の「南海第一道場」として学問寺で名を馳せ、県内随一といわれる寺宝の数々を有する文化財の宝庫。ご本尊様の御開帳はもちろんですが、本堂内陣の天井絵や本堂裏の大きな瓦などにも注目していただきたい!と個人的に思いますw。
第31番札所大師堂。見切れているのは高知県唯一の五重の塔。高知一の名刹だけあって、観光客さんとお遍路さんで境内はごった返していました。檀信徒の皆さんがあちこちで案内をされておられました。
四国八十八ヶ所霊場第32番札所『八葉山求聞持院禅師峰寺(真言宗豊山派:十一面観音菩薩)』。通称は峰寺(みねでら)。とにかくお寺までの道が狭い(゚Д゚;)。さすがプロのバス運転手さんだなぁと感心します。狭路なので譲り合いの精神でお参りしていただきたいものです。船の安全航海を願うお寺として有名。
第32番札所大師堂。境内からは南国市の街並みと太平洋を臨む絶景を見ることができます。
境内がとても混雑していたので、ちょと遠慮しながらお勤めをさせていただいたのですが、その様子を見ておられた別のお遍路さんから、「高野山の方ですね。今のあなたのお姿です」と折り紙のお遍路さんをいただきました。同行二人なので二体で一つだそうです。ありがたいことであり、もったいないことです。お勤めの仕方と専学の頭蛇袋で高野山真言宗とわかったそうです。それはそれでスゴイなぁ(゚Д゚;)。お遍路の皆さんへと人数分のワラジキーホルダーもお接待いただきました。
四国八十八ヶ所霊場第33番札所『高福山高福院雪蹊寺(臨済宗妙心寺派:薬師如来)』。鎌倉時代の名仏師運慶とその長男湛慶が滞在し、運慶が本尊と日光月光両脇仏を、湛慶が毘沙門天などを彫ったとされ、いずれも国の重文指定を受けています。月峰和尚の「歌読み幽霊伝説」、昭和の傑僧(けっそう:学問作法共に優れた僧)で高名な山本玄峰元臨済宗妙心寺派管長ゆかりのお寺です。山本玄峰氏は殆ど視力を失っていたにも関わらず、1回目のお遍路は素足で歩かれ、生涯で17回の四国遍路をなされ、なおかつ世界中で講演をし、日本中で妙心寺派のお寺を再興され、遂には管長猊下になられた方です。
第33番札所大師堂。雪蹊寺の境内には龍馬の剣術師範の土居夫妻のお墓があります。奥様の墓標は「土居保妻」となっており、ご主人のお墓よりほんの少し小さく造られています。「今なら奥さんのお墓の方が大きいで」とは参加者さんのお言葉。言い得て妙也w。
四国八十八ヶ所霊場第34番『本尾山朱雀院種間寺(真言宗豊山派:薬師如来)』。安産祈願の子安観音が有名。底の抜けた柄杓(安産祈願のお礼)が子安観音堂に沢山奉納されていました。本堂には撫で大黒天さんがおられ、木地そのままなので黒光りしています。ん~肝心の写真を撮り忘れている(>_<)。残念・・・。
1キロほどですけど、今回のお遍路で唯一の歩き遍路です。
バス駐車場から1キロ程を歩いくと、四国八十八ヶ所霊場第36番札所『独鈷山伊舎那院青龍寺(真言宗豊山派:波切不動尊)』です。ちなみに本堂までは170段程の石段を登ります。
第36番札所大師堂。なぜか本堂の写真を撮り忘れています(>_<)。ご本尊の波切不動尊はお大師様が入唐求法時の暴風雨を鎮めるために現れたといわれています。
瀬戸大橋からの夕陽。綺麗です(*´▽`*)。
今回のお遍路は私自身とても勉強になり、沢山の事を考えるきっかけにもなりました。ん~奥が深い!
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