
四十四日目
2015年05月09日 15:30今日は終日雨でした。
今日は旧暦三月二一日、お大師様がご入定された日です。高野山をあげて「旧正御影供」が厳修されます。前夜に当たる昨夜を「御逮夜(おたいや)」といい、参拝者さんによる献灯献花で伽藍が幻想的な輝きに飾られます。昨夜は伽藍御影堂で逮夜法会が、奥の院では通夜行道が厳修されました。またこの御逮夜に限り、一般の参拝者さんも御影堂内を内拝することができます。
昨夜はお大師様の御影のある御影堂で「御逮夜」法会が厳修されましたが、この法会に出仕できるのは山内住職と本山関係者、専学生のみ。私のような地方出身者にとっては、一生に一度のご勝縁でしたm(_ _)m。ただ、暗くて御影が良く見えなかった・・・。
新聞に「一か月で分かる空海」と題して、お大師様の記事が載っていました。
シャクナゲの撮影に連日この様子。お互いに譲り合って撮影すればいいのにと感じることも多々あります(一一")。
お大師様六〇歳の時、「虚空尽き、衆生尽き、涅槃尽きなば、我が願いも尽きん」と大誓願を立てられました(832年万灯万華会願文)。これは「この宇宙の生きとし生けるものすべてが解脱を得て仏となり、涅槃を求めるものがいなくなったとき、私の願いは終る」という気の遠くなるような壮大な約束です。その二年後、お大師様六十二歳の時、承和二年(835年)三月二十一日寅の刻、結跏趺坐(けっかふざ)し大日如来の定印を結び、弥勒菩薩の三昧に入られました。天台宗総本山比叡山延暦寺座主慈鎮和尚(じちんわじょう)作の歌、『ありがたや高野の山の岩かげに大師はいまだおわしますなる(高祖弘法大師 第1番ご詠歌「金剛」)』にあるように、今でも高野山奥の院御廟にて私たちを見守って下さっています。
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