五十六日目

2015年05月21日 19:44

4月2日に開白となった高野山開創1200年記念大法会も、本日5月21日を結願として50日間の大法会期間を終えました。

沢山の方が高野山へとお参りくださいました。お祭り気分でお参りいただいても、お大師様をお慕いいただいてお参りいただいても、きっかけはどうであっても高野山という場所を知っていいただいて、1200年変わらず続いている習わしがあるんだという事に触れていただけたなら幸いです。

期間中お参りいただいた皆さん、ようお参りいただきました。ありがとうございました。

快晴に映える根本大塔。左三つ巴は紀伊国一宮丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)の社紋。

高野山開創1200年記念大法会の結願法会は高野山一山の本堂である伽藍金堂にて厳修されました。入堂される金剛三昧院長老の法印御坊。緋袈裟緋衣は遠目でもはっきりと分かります。

雅楽奉奏の中、沢山の巫女さん、お稚児さんが進列してきました。

伽藍の蓮池にある橋を山内住職方が進列されます。多くの観光客で近くに寄れませんでした。

庭儀大曼荼羅供(ていぎだいまんだらく)という高野山で最も格式の高い法会で開創記念大法会が結願となりました。庭讃という独特の声明、歩いているのか止まっているのか・・・という進み方。初夏の晴天に厳かな雰囲気が流れます。

伽藍にある「高野四郎(こうやしろう)」と呼ばれる大梵鐘。高さは2.5m、口径1.8mの巨鐘です。各種法会の開始を告げる役割を持ちます。

金堂内の座坪により識衆の入る場所が異なります。衲衣姿の識衆方がゾロゾロと進みます。

黒衣紋白姿の識衆方も続きます。

今日の庭儀大曼荼羅供には秋篠宮ご夫妻のご臨席を賜りました。高野山奥之院には宮内庁管理の御陵があり、高野山は皇室にも縁があるのです。秋篠宮ご夫妻を一目見ようと思いましたが、タイムオーバー(+_+)。

私は青葉祭りまでご奉公させていただきます。これから6月の青葉祭りまでは、高野山には少し静かな時間が流れます。ノンビリと高野山を散策するもよし、普段知ることのない事を見聞きしてみるもよし、合間合間で楽しんでみようと思います。

 

—————

戻る